あらすじから想像は付きましたが、青春なんてこれっぽっちもありません。
主人公の第一印象は最低最悪。彼が転校してきたクラスは生徒に密告を奨励する管理社会。そしてスクールカーストによるいじめ。
偽善、嫉妬、虚栄、私欲、暴力など人間の醜い部分を前面に出した陰鬱な世界です。
それも見せ方が生々しく、正直こんな学校生活だったら辞めたくなるだろうなと思いました。
そんなクラスを崩壊させるべく、動き出す主人公達。
人望や体格に恵まれない主人公は、相手の表情、性格などから情報を分析し、心理的な駆け引きに持って行きます。
これが面白い!
煽り、怒らせ、安堵させ、手札をチラつかせ、時には一方的な暴力にも屈せずと執念深さが熱いです。
最初は不快だった主人公が、最終的にはダークヒーローのような立ち位置に定着していて後味も良く爽快でした。
終盤になると感情任せの失敗が目立ち少々残念でしたが、気になったのはそれくらいです。
この作品をオススメ(内容的に)していいのか疑問を感じますが私は楽しめました。