第1楽章冒頭のティンパニから驚かされた。皮の張りが見える程である。これまでの板起こし復刻やEMIのCDの耳に痛い音の硬質感と歪みが解消され、鮮度が高く瑞々しくクリアになった。 SACD層のみの感想だが、ダイナミックレンジが広く、歪みがほとんど無くなった。特に第3楽章の美しさはこれまで無かったものである。第4楽章のコーラスは、劇場の天井を突き抜け空高く響き渡って行くほど感動的である。 特筆大書すべきことは、従来盤CDやLPでは、エンディングで音が潰れていた。これはオケが力尽きたと解釈されて来たが、なんと潰れていなかった!今まではレコード用のコピーテープを使っていた為と思える。是だけで買い換える価値がある。休日に馴染みのオーディオ店に持ち込んで、店のリファレンスの装置で流したところ、店員も他の客も「本当にあの録音ですか?」「とても51年録音とは思えない!」と異口同音に驚いていた。