素晴しい復刻である。
デルタの相変わらずのノイズの少なさは板起しであることを忘れさせる。そして雑音以外は何も引かない、何も足さないといった印象である。
「ウラニアのエロイカ」も各社からリリースされていて一長一短であるが、状態の良いLPから復刻し、上ずっていたピッチを調整、ノイズは極限まで除去してある。
当面、これをもって打ち止めで良いのではないだろうか?
オーパス蔵盤のような低域を膨張させたような音ではないし、グリーンドア盤の盛大なノイズもない。すっきりと聴きやすく、力強さにも不足のない仕上がりである。
ただ復刻元の特徴なのか、角のない丸っこい音質となっている。物足りないと思う向きには、TAHRA盤(FURT1031)、MYTHOS盤(NR5011GH-G)などをお勧めする。
コーティング仕様の紙ジャケは、まあ良い出来である。