自分の働いてるCDショップで偶然見つけて驚きました。こんな全集がいつのまにか発売されてたなんて・・速攻で買いました。一番から第九までバラで集めて一万円以上、BOXでもそのくらいするのもザラなのに、それほど録音が古くなく(70年代)、しかもエグモントやレオノーレを初め、有名な序曲を全て押さえたディスク6もついてて、全曲ともそれなりに著名な指揮者と歴史のある名門オーケストラの演奏による一貫した整合性、これで三千円だせば買えるのは奇跡的な事ではないでしょうか。スウィトナー指揮ベルリンシュターツカペレの全集を持っており、これ以上安い国内盤の全集はないだろうと思っていたのですが、考えが甘かった。難点を言えば、ジャケットのデザインがちょっと・・マズアの顔写真がなんのひねりもなく使われてますが、まさしくドイツの頑固なおっさん!という感じ。あと、通常のマルチケースの大きさの中に、実に複雑に6枚のディスクが詰め込まれてます。当然特殊製なので、壊したらもう終わりです。持ち歩いて中のディスクが外れてしまわないようにもしましょう。肝心の演奏は・・世界最古のオケである名門ライプツィヒゲバントハウス管はともかく、クルト・マズアというと日本ではどうしても地味とか凡庸とかあまりぱっとしないイメージで語られる事が少なくないです。しかしこの全集は、まさにオーソドックス中のオーソドックス。奇をてらった所が皆無の、ベートーベンの真正の魅力を十二分に伝える出来だと思います。ちなみに安いといえばジンマンの全集も安いみたいです。同じ位の値段で買えます。