中学生時代、初めて聞いたベートーベンのソナタ。それがフランソワのレコードでした。
ピアニストもろくに知らず、廉価版で売っていたこともあって買ったのですが、
当初はフランソワの演奏がベートーベンソナタの定番と思っていました。
ところが、後に彼のベートーベーン演奏は亜流と聞き、かなりショックを受けました。
その後、ケンプやゼルキンといった俗にいうベートーベン弾きの演奏を聞きましたが、
きちっとし過ぎて、堅苦しい。そんな感じがしました。
そう、すっかりフランソワの毒気にやられてしまったのです。
そんな意味からも月光の3楽章は絶対にお薦め。
正統派の演奏に慣れてる人には「なんだこれは」ということになるけれど、
彼独特のまるで波のような表現法は、ピカソの絵を見ているかのようです。
きっと、ベートーベンソナタに対する考え方が変わります!
絶対、聞いてほしい1枚です。