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5つ星のうち 4.0
47年第5のベストと思います。, 2007/12/19
レビュー対象商品: ベートーヴェン:《エグモント》序曲/交響曲第1番(*)/交響曲第5番《運命》 (CD)
第2世帯復刻のバイロイトの第9やNDRのブラームスのような鮮烈さは無いが、聴きやすい音である。前の2枚を聴いていなければ、星5つだった。
原盤の忠実な再現の音で、好感を持てる。MYTHOS等は音を作っている!
DGの盤との比較だが、DGは音源の劣化のせいか、漂白されて聴こえる。その為モドカシさが否めない。今回のデルタは甘口だが分離も良く、低音感も十分だ。ベルリンフィルの能力もフルトヴェングラーの激しいテンポに見事に応えている。
第1は音質が僅かに落ちる。しかし、DGを既に持っている方も買い替える価値はある。
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5つ星のうち 5.0
感動きわまるライブを、60年代 LP からか美しく復刻、第二世代。, 2011/3/30
レビュー対象商品: ベートーヴェン:《エグモント》序曲/交響曲第1番(*)/交響曲第5番《運命》 (CD)
フルトベングラーが非ナチ化(戦犯)裁判に勝利し、復帰第一回目の演奏会3日目の録音である(1947/5/27)。第五交響曲を、これほどドラマチックに、いわば即興的に燃えて演奏した例はない。1943年の、木造のベルリンフィルが焼け落ちる前の、叩きつけるようなライブとともに、持っておきたい至高の名演の一つである。
同一日の録音、同一音源でも、本物に初めて出会えた感があるので、この日の CD を他のプロデュースで買い多くの友人にプレゼントしてきた贖罪を含め、コメントしたい。LP 1439 の疑似ステレオ盤を NHK-FM エアチェックして、驚愕した。しかも、1楽章の終わりでは、楽員の興奮のあまりか、ピッチが少しずつずり上がってしまっている。よくフラットにはなるが、こういう現象は聞いた事がない。指揮者は気づいていて、1楽章終結直前のフェルマータの後、長いポーズを取りピッチを元に戻すので、一聴、ピッチが下がったかの印象を受ける。このエアチェックテープでは、このあたりが明瞭に聞き取れた。
しかし、LPも6000番台になると、この、ライブでしか味わえない不思議なピッチの上下もなく、平板になってしまっていた。音楽之友社や、高名な評論家もプロデュースに関与されたようである。おそらく電気的に編集を施した盤が、CD でも発売。これ以外なかったから、無理でも買わざるを得なかった。シュワンのディスコグラフィーには、5/25日演奏のみしか載っていなかった。
この CD は、よく注意して、1楽章終結直前を聞いていただきたい。私の指摘を確認できるはず。Delta Classics によって、LP からリマスターされ、息を吹き返した、究極の歴史的名演!!
尚、フルトベングラーは、「音と言葉」白水社、新潮文庫本、「音楽ノート」「フルトベングラーの手記」など、音楽解釈と言うよりは、音楽哲学をも、多く記し残している。「音と言葉」の中では、第5交響曲のリズムテーマや一楽章について、楽譜に基づき長文で論じているので、参考にされたい。
付記 LP SLGM-1439 エグモント序曲と組
'60年代の疑似ステレオ盤を35年ほどぶりに聞いた。上野の東京文化会館 音楽資料室の貴重なコレクション、豪華な器機に感謝申し上げる。この LP、針音もキズもなくきちんと管理され、何千回となく Play されてきた事であろう。既にジャケットはボロボロであるが...
楽音の自然さ、楽器の強烈なアタック、吹き抜ける高域の伸び、クラリネットの飛び出しも自然に聞こえる。靴を踏みならしての加速、爆発するスフォルツァンド、マスターテープのゴーストもカットされていない。
緊張感を伝える椅子のきしみ、聴衆のセキ(最初のみ)、ピアニッシシモでのオーケストラへの鞭(タクトでピシッと二度叩いて注意を促す)。低音から開始されるアインザッツ、人声に似たまた時には荒々しい音色、テンポの適切さそして加速減速、リズムの刻みや、低弦のピッチカートに至るまで決して疎かにしてはいない、これら熱狂的な日本人のファン呼ぶ所の"フルトベングラー節"を堪能でき、改めて襟を正さずにはいられなかった。
-- モノーラル音源から彼のために開発された Stereo Transcription による音場の広さ、残響の広がり、これら真のハイファイ(高忠実度)技術を体験できた。プロデュースの違いによってオリジナルの立派さを知る事ができ、音楽の深さ、音楽探究の底知れなさを味あわせてくれた。日本音楽ファン、レコード大国に 多謝。
参考:
フルトヴェングラー 音と言葉音と言葉 (新潮文庫)フルトヴェングラー 音楽ノートフェルトヴェングラーの手記
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5つ星のうち 5.0
歴史に残る名演の好復刻, 2009/11/28
レビュー対象商品: ベートーヴェン:《エグモント》序曲/交響曲第1番(*)/交響曲第5番《運命》 (CD)
『運命』は有名な戦後復帰演奏会3日目の演奏です。出だしがなんとも印象深いです。運命の動機を念を押すような強奏で開始し、その後、最速で曲を再開させ、また運命の動機でテンポを落とす。その他の部分も最速一本やりではなく、緩急自在、木管に出てくる長調の主題では美しく歌わせたり、なんとも変化に富んだ演奏です。2回目の運命の主題でクラリネットがフライングするのはご愛嬌ということで・・・。2,3楽章もダイナミックな変化に富んだ演奏です。そして、終楽章では歓喜が爆発します。まさに再びこのコンビで演奏できることの喜びを表出させたような演奏です。楽団員の気合も充分で、それがひしひしと伝わってきます。エグモント序曲も推進力と緊張感とスケールを兼ね備えた立派な演奏です。第1番は晩年の演奏に属する、様式美を前面に押し出したスケールの大きな演奏になっています。(恥ずかしながら、この2曲は聴くのがこれが初めてなので、あまりコメントできません。)
録音に関して、DGは金属的な薄っぺらな音で、運命の終楽章など、おもちゃの楽隊のように聞こえますが、この復刻は低音がモゴモゴする傾向はあるものの、中高音は暖かく柔らかい音で響きます。同じデルタのバイロイトの第九などに比べると若干もやっとしていますが、いい音で響きます。多分、盤起こしなのでしょう、むかしのLPレコードのような音がします。DGを聴いて、時期が時期だし仕方ないかとあきらめていましたが、この時期の録音もそれなりにちゃんと音を捉えていたのですね。デルタのスタッフの方々に感謝です。