幾分地味な外観、かつ、腰が引けてしまうようなタイトル…。
確かにベース初心者が手に取るような、「かんたんガイド」のような類の本ではありません。
しかし、緻密に解析されたベースライン構築のための非和声音、開放弦の活用法に関する記述は、これまでありそうでなかった画期的な解説です。
結局のところ、一見難解に見えるこのような理論書で、根幹からじっくりとベース弾きとしての本質を理解し、検討を重ねることが、上達への早道なのではないか。
硬派な文体ではありますが、著者が伝えたいことの根本部分は一貫して明確です。
それは、
「ポピュラー音楽におけるベース演奏で最も大切な要素は『リズム』である」
「そして、非和声音と開放弦の活用が効率のよい運指に繋がり、演奏者の負担を軽減させ優れたリズムを生み出す」
ということです。
決して頭でっかちな本ではありません。
極めて実践的で、あらゆるプレイスタイルに応用可能な柔軟性を持つ内容の良著です。