ITベンダーが外注管理で直面している問題を解決する為の指南書。著者の
豊富な経験に基づき、外注管理スキルの解説が丁寧にされると共に、外注化
戦略の重要性が強調されています。
特に参考になりそうな記述は以下の5点。
1品質管理手法
外注においては、マイルストーンごとの成果品レビュー、テストプランやテ
スト報告書のレビュー、フェーズ移行の承認プロセスでいかに品質管理を効
率的に行うかという点が特に重要となる。
2契約書の注意点
契約書で火種となりやすい箇所は、1)作業範囲と役割分担、2)仕様の確定方法
と仕様の解釈、3)進捗の査定方法と合意条件、4)仕様変更と追加費用の負担、
5)成果品の検収基準、6)問題発生時の責任範囲、である。
3実施フェイズでのリスク管理
「共同での問題解決にはサブベンダーからの問題開示が前提である」ことを
初期段階で繰り返し訴えること、そして、プライムベンダーとしてどこまで
踏み込んでやるか、サブベンダーにはどこを任せるかを押えることがポイント。
4変更管理
変更の要求、受理、審査、承認のフローの窓口を一本化し、それをマニュアル
でルール化することが肝。
5コスト管理
プロジェクトのメンバー一人一人がコスト管理の当事者となること、サブベン
ダーのコスト引き締めだけではなく、自社の内部業務の効率化に注意が必要。
外注管理がプロジェクトマネージメントの中核であることを改めて認識させて
くれる本です。