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80歳で生まれ、若返っていく男の物語
人生は、素晴らしい。
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「私は数奇な人生のもとに生まれた」
80 歳で生まれ、年をとるごとに若返っていく男を描いた『ベンジャミン・バトン数奇な人生』は、この独白で幕を開ける。
原作はF・スコット・フィッツジェラルドが1920年代に書いた短編小説。
1918年のニューオーリンズに誕生し、大海原を渡り、真珠湾攻撃の戦火を潜り、再び故郷の地を踏むまで――
ベンジャミンの歩む人生は実に奇妙だが、同時にまた誰しもが経験する出来事で彩られている。
監督はデビッド・フィンチャー(『ゾディアック』、『ファイト・クラブ』)。
時の流れの中ですれ違う運命の、魂で結ばれた恋人ベンジャミンとデイジーを演じるのは、ブラッド・ピットにケイト・ブランシェット。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』とは、生きる喜び、死の悲しみ、そして永遠の愛を知るための、時を超えた壮大な冒険である。
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
誰しもがそれぞれの数奇な人生を送っているのではないでしょうか。,
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レビュー対象商品: ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2枚組) [Blu-ray] (Blu-ray)
人生とは何か考えさせられる。生まれながら、既に老いている。 どっかで聞いた気がする言葉だが、確かに数奇な人生だ。 しかし、 どんどん老いて行くのも、どんどん若返って行くのも、あまり変わらない様だ。 この世に生まれ落ちてすぐは何もできない、何もわからない状態から、だんだんできる事も増えて来て、わかる事も増えてくる。 でも、あるピークを境にできる事が少しずつ制限されて行き、少しずつ忘れて行く。 そして何もできない、何もわからない状態に戻り、やがて死を迎える。 その一往復の中で、様々な人生と交わり、たくさんの出会いや別れを経験し、数えきれない出来事が起こる。 その一つ一つが、人生というものを形作って行く。二度と同じ人生は歩めやしない。その零コンマ何秒のタイミングがズレただけでたぶん全く違う人生になる。 もし、なんて考えても仕方ないけど、その「もし」の向こう側には沢山の世界が広がっているのではないだろうか。 でもいいんだよ。 それが少しでも違っていたら、それは「俺」じゃないし、「君」じゃない。 いいんだよこれで。 そう思わせてくれる素敵な映画ではないかと。 ベンジャミンは人生を満喫している。 人とは違う、彼だけのその数奇な人生を。
32 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
観る者の実年齢によって捉え方が変わるであろうロマンチックで辛苦な物語。,
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レビュー対象商品: ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2枚組) [Blu-ray] (Blu-ray)
"人生は素晴らしい"。この映画のキャッチ・コピーです。確かに、3時間もの上映時間の中、主人公の数奇な一生を見届けながら、出逢いと別れ、喜びと悲しみ、必然と偶然、そして若さと老い(言い換えれば、生と死、或いはエロスとタナトス)を目撃し、人生とは何かを感じさせる映画となっています。また、今作は、主人公の自然科学の絶対的真理と逆行した身体的変遷を通じて、逆説的に、歳を重ねて老いていく事の摂理を実感する作品でもあります。歳を重ねていく内にどんどん若返り魅力的になっていく主人公、ブラピが演じているだけに、よけいその摂理と逆行する孤独と辛苦さが迫ってきますし、観る者の実年齢によって、捉え方が変わってくると思えます。 更に、これは、ファンタジックな反面絶望的な迄に悲しいラブ・ストーリーです。双方の時間軸の双曲線が幸福に交差する"ひとときの"時間空間がロマンチックであればあるほど、その後のふたりの痛切な必然的将来を予感させます。 90歳からのブラピのメークアップと熱演ぶりに話題が集中した感がありますが、理知的な色気のK・ブランシェットと有閑マダムの密かな欲情のT・スウィントン、ふたりの女優の七変化ぶりも見もの。 徹底した自然光に拘ったライティングと全く違和感を感じさせない驚異のCG。美しく、スタイリッシュで、ここは、絶対にBlu−rayでしょう。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
数奇な人生。実は皆が送ってる人生の事かもしれない,
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レビュー対象商品: ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2枚組) [Blu-ray] (Blu-ray)
フィンチャー監督7作目、ブラッド・ピットとのコンビは「セブン」「ファイト・クラブ」に続く3回目。しかし、これまでのサスペンスやアクションを扱った作風から一転して、一捻りあるヒューマン・ドラマに取り組んだ意欲作です。原作はフィッツジェラルドの同名短編。あいにくそれは未読ですが、1920年代に書かれた短編なのでモチーフにしたという感じなのでしょう。しかし、この老人として生まれ(設定は80歳の状態だそうです)若返えりながら0歳で死んでいくというカウント・ダウン的人生のアイデアは秀逸です。当然、ベンジャミンには普通の人とは随分異なる人生観が形作られるのだろうと思われますが、おっと、本当にそうでしょうか? 僕達は皆、それぞれ違う個性を持って生まれて成長します。例外的なケースを描くようで、実は一つの普遍的な何かを表現しているのでは? そのヒントはベンジャミンの人生に登場するユニークな人物達の言葉にも伺えます。 「太っちょも痩せっぽちもノッポも黒人もひとりなんだ。みんな孤独を恐れている」「人は皆、愛する者を失う。失ってから初めてその大切さがわかるのよ」「親父は俺に向かって同じ船乗りにしかなれないって言いやがった。でも、見てみろ、俺はアーティストだ。この身体の入れ墨は全部自分で彫ったんだ」 普通なら決まりめいた文句のように聞こえるこれらの科白も、ベンジャミンの視点を通す事で非常に説得力を増し、人生とはなんであるかを鋭く示唆しているように思います。また、愛情とそれの裏返しについても、本作は見事な対比を描いています。常に暖かく迎えてくれた育ての母と、事実を隠しながらベンジャミンと交流を続けた実の父。たとえ父が後悔しているのを知っても、借りを返すような彼の態度をベンジャミンは受け入れられません。あるいは初老になったデイジーがベンジャミンと再会して感じる事―確かにベンジャミンは今も私を愛している、でも彼の言った通りだ。老けていく私はこの状況に耐えれない… (さらにその先の状況もあるので是非皆さんの目で確かめてください。ぬるくもなければ、悲壮過ぎる事も無い素晴らしい展開だと思います)。 とにかく、全体的には暖かく愛情に満ちた世界観でありながら、そんなビターな要素もきっちり含ませたところ、そして安易なお涙頂戴にもならないところが、素晴らしい感動を本作に与えています。 また、流石フィンチャーだなと思ったのは、映像的な見所の多さ。CGの見事な活用と時代考証の正確さです。老婆になったケイト・ブランシェットは5時間かけた特殊メイク、ベンジャミンの少年時代は老人顔にしたブラッド・ピットを子役の俳優に合成して作ったそうです。これらは非常に精巧に作られているので、全く違和感を感じません。一方、海上シーンや駅のセットは合成だなと感じさせるレベルですが(予算の関係だそう)、かえって物語の寓意性の強調に貢献しているのでアリだと思います。また、衣装やセットに注意しながら、アメリカを中心とした風俗の変遷を楽しむ事もできました。そして、ブラッド・ピットかっこええ…ケイト・ブランシェット美しい…と悶絶できます、たぶん。 最後にひとつ、難点も。実はベンジャミンの話の前に、ある盲目の時計屋のエピソードが序文的に挿入されているのですが、はっきり言ってわかりにくい…確かに、ベンジャミンとの”意味的な関連”は大きいのですが、"実際的な関連”が殆ど無いので、ちょっと勘違いしそうになります。あれ?あの人、結局誰?みたいな(笑) …ですが、今回は★★★★★
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