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ベンゲル・ノート
 
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ベンゲル・ノート [単行本]

中西 哲生 , 戸塚 啓
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

スポーツキャスターとして活躍する中西哲生は、名古屋グランパス選手時代に、ベンゲル監督のトレーニングメニュー、ミーティングでの発言などを一冊のノートにメモしていた。本書は、そのノートをもとに、世界的名将ベンゲルの理論、戦術のすべてを明らかにする。

内容(「BOOK」データベースより)

1冊のノートによって明かされる名将ベンゲルの理論と戦術の全て。

登録情報

  • 単行本: 277ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2002/05)
  • ISBN-10: 4344002016
  • ISBN-13: 978-4344002012
  • 発売日: 2002/05
  • 商品の寸法: 20.2 x 14 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
アーセン=ベンゲルとは言わずとしれた名門アーセナル(イングランド)の監督ですが、彼は95年から名古屋グランパスの指揮をとっていたことがあり、この本は当時グランパスの選手だった中西哲生さんが、ベンゲル独自の練習風景や選手・スタッフとの関わりかたを克明に記録したものです。

本の半分は1日1日のトレーニングメニューが図やテキストによって詳しく説明された『練習ノート』で、Jリーグではこんな風に毎日練習しているんだな、と興味深いものがあります。

ただしこの内容は、あくまでトレーニングメニューの紹介を通してベンゲルの練習方法やサッカーに対する考えかたを明らかにするという意図なので、実際にチームの指導者やプレーヤーでない限りおもしろいものではありません。

もちろん中西さんとベンゲルの会話や、かつてアーセナルに所属していた稲本選手の言葉ものっているし、スポーツライターによるアーセナルの取材などもあり、練習メニューの紹介以外にもたのしめる要素はたくさんあります。
なによりもアーセン=ベンゲルという人の魅力を知るには一番の教材ではないでしょうか。

この本を読んでしまうと本当にベンゲルさんの虜になってしまいます!

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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
サッカーの指導者だけでなく、ビジネスマン、特にコンサルタントにお勧めの本だと思う。きちんとした仕事、大きな成果の影で、ささいなことにもしっかり気を配られているのだ、ということが本当によく分かる。何事にも意味のない無駄なことはなく、すべてが勝利という目標に向かって統一されているということ、そして周囲にそれを理解させることができた点が素晴らしい。著者はベンゲル政権下で決して不動のレギュラー選手だったわけではないが、ここまでベンゲル氏を尊敬している理由がよく分かる。第3章以後最後まで読み終えたときには、その多くが恐らくベンゲル氏に対して尊敬の念を持つようになると思う・・・と、尽きない素晴らしさの数々はレビューに書ききれないほど。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mocobaka VINE™ メンバー
形式:単行本
 本書は、2002年6月に出版された。今から約8年前だが内容は色褪せておらず、むしろベンゲル監督のポリシーが一貫していることを再確認した。
 以下に、印象に残った箇所を一部引用する。

・Most important thing is detail.
「一番大事なことはディテール(細部)だ」
⇒「細かいところまでしっかりできることが、一番大事なことだ」(p.6-7)
(中略)
○ディフェンスのポイント(p.45-46)
 (1)チーム全体のポジションに気をつける。
 (2)チーム全体でプレスをかける。
 (3)ラインをコンパクトに保ち、ひとりの選手が動いたらそれに対応してポジションを補正する。
 (4)チーム全体が横に広がらずに、内側に絞る。
 (5)長いボールを蹴らせないように、ボールを持った選手にはしっかり寄せる。
(中略)
○攻撃のポイント(p.46)
 (1)ボールを取ったら爆発的な力で前に飛び出す。
 (2)シンプルかつダイナミックな展開で攻める。
 (3)FWに対して斜めのパスを出す。
 (4)2列目からMFがFWを追い越して飛び出す。
 (5)攻撃はサイドから。

 「チームで1番力のある選手と監督がいい関係にあるチームは強い」(p.52)
 「一番反省しているのは、一番苦しんでいるのは、他ならぬ選手だからだ」(p.58)
 ベンゲルの選手起用の前提にあるのは、「周囲との絡みでチームに貢献できる選手を使うこと」である。(p.59)
 「クリエイティブな部分は選手たちに選択肢を与えているが、私は個人の想像力を生かしたうえでの組織されたサッカーを目ざしているんだ。魅力的なサッカーをするためには、機動力のある大きな動きと速いパス回しが必要だ」(p.62)
 「早くシンプルに。つねに最前線にいる2トップを意識しろ」(p.63)
○Pass should be future, not past, not present.
 「パスは未来へ出すものだ。過去でも現在でもない」
 ⇒パスは未来を切り開くためのものだ。だからこそ、前へという意識を持て
 (p.63-64)
「あまり多くのことを詰め込み過ぎると、選手たちが緊張してしまう。大事な試合ほど指示はシンプルかつ適切に、ポイントだけでいいんだ」(p.74)

 練習の前に必ず内容と要点の説明が必要ということだ。
 このトレーニングを実践すれば技術は向上する。しかし選手に学ぼう、上達しようという意志がない限り、効果は半減する。
 ⇒「選手がそのトレーニングをしんどいと感じた時から、効率が落ちる」(p.78)

○守備の優先順位の確認(p.106)
 (1)ゾーンディフェンス
  1-1)ボールの状況
  1-2)味方の状況
  1-3)敵の状況
 (2)マンツーマンディフェンス
  2-1)敵の状況
  2-2)ボールの状況
  2-3)味方の状況

・collective(集団で)(p.118)
 ベンゲルサッカーに欠かせないキーワード。
 集団で考え、集団でプレイすること。
・compensation(コンペンセーション。埋め合わせる)(p.122)
 空いたポジションを埋めること。「組織されたサッカー」の第2段階に到達するために不可欠なもの。
 「素晴らしいコーチになるには、チームに素晴らしい選手を持つこと。そしてチームの中で一番力のある選手と監督がよい関係を持っているチームはとても強くなる」(p.135)

○ビッグゲーム(タイトルのかかった試合)において気をつけること(p.137)
 1.ボールを奪ってすぐ動かすこと
 2.攻守において集団で戦うこと
 3.絶対に勝つという強い気持ちをみんなで持つこと

○チェックポイント(p.199)
 1.自信(積極的な態度)が勝利を確信させる
 2.集中(試合の中で自分が何を求められているか理解する)
 3.全員がチームの中での自分の役割を自覚して、全員がそれを満たすようにプレーする。

○Our Bases(我々のプレーのベース)とは(p.204)
 (1)DISCIPLINE(規律)
 (2)ORGANIZATION(組織)
 (3)COLLECTIVE SPIRIT(集団でのスピリット)

 「海外の移籍にひとつだけ条件を付けるなら、とにかく慎重にクラブを選ぶことを強調しておきたい。選手のキャリアの90%は、所属クラブで決まってしまう。監督がきちんとケアしてくれるのか。現地に慣れるための十分な時間を与えてくれるか。どこのチームに入り、どんな監督と仕事をするのかは十分に注意すべきだと思う」(p.257)

○Respect the game(p.266)
「ゲームに対する尊敬を持ってプレーしよう」
⇒対戦相手がいなければ、ゲームは成立しない・
 グラウンドがなければ、ゲームはただのボールの蹴り合いでしかない。
 審判がいなければ、ゲームは無秩序な争いになってしまう。
 観客がいなければ、ゲームはひどく寒々しいものになってしまう。
 だからこそ、サッカーのゲームを構成する全ての人々や物に対する、深い尊敬の気持ちとともにプレーしようじゃないか。

 上記では印象に残った箇所を引用したが、他にもベンゲルは人間関係、食事、入浴方法、就寝時間、夜の営み(ご想像にお任せします)というdetail(細部)にも注意を払っていることを本書を通じて知った。また、日本での2年間で学んだことも少なくないこと、並びに日本人に対して好意的な感情を抱いていることも本書を読みながら節々で感じた。
(中略)
 最後に、私は本書の続編を強く希望する。理由は2つある。
 ひとつは、2002年以降のアーセナルについて知りたいことである。大幅な世代交代(ヤングガナーズ)を決断した背景、新スタジアム建設から現在に至るまでの経緯、外国資本に対する考え等、知りたいことは山ほどある。
 もうひとつは、私が抱いた上記の疑問に対するベンゲル監督の回答である。8年間で変わったことはあるのか? また、その理由は?

 私だけではなく、グーナーなら誰もが抱いている疑問を著者にみのさん並みにズバッと聞いてほしい。これができるのは、著者しかいないのではないかと考えている。
 上記の2点に焦点を当てることにより、コーチ(=監督)としてのベンゲルではなくマネージャー(=GM以上)としてのベンゲルに焦点が当たるだろう。

 グーナーの皆様のみならず、サッカーファンなら一度は手に取って読まれることをおススメする。
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