この本をただの紀行文、体験談と読むにはもったいない。
もっと深読みすべし。
精神科医の方が書いているだけあって、「危険な罠」が随所にしかけられている。
どこまでが狂気でどこまでが霊的体験なのか。
精神科医は正常なのか。
「きつねつき」は霊現象か「精神病」か。
この筆者は本当にアルタイへ行ったのか。シャーマンにあってきたのか。
いつもの単調で代わり映えのしない平凡な精神科医としての毎日
、その中で起きる「誤診」。
そして、アルタイのシャーマンのミイラが発掘されたという新聞記事。
これらから生まれた創作なのか。
疑いを持ち出したらきりが無い、この本の存在そのものがミステリー小説のような一冊。
気をしっかり持って、彼女の世界感に巻き込まれないでいられる方だけにお奨めの本。
「巻き込まれないかどうか」は読んでみてのお楽しみ。