まず始めにスターリン好き、または兵器マニア以外はレンタルで十分かもしれません。
T34-85やカチューシャなど実際に使用されていた兵器が大量に登場します。カチューシャの掃射シーンがフルカラーで観られるなどソ連映画ならではです。
この点に星1つを追加で、星2です。
本作を一言で言えばスターリン賛美のプロパガンダ映画です。
ベルリン陥落というタイトルなので大戦後期を描いた内容かと思いきや、なんとバルバロッサ作戦からベルリン攻防戦まで独ソ戦のすべてという凄いことになっていました。
冒頭、草原を美しくも若い女教師が子供達と楽しそうに溶鉱炉見学へ行くシーンから始まります。そして、何故か草原に無数の爆撃が!!!ドイツ侵攻です!!この何もない草原に無数の爆弾がが落ちるシーンで笑ってしまいました。(だって標的なしだもの…)
本作は表現方法がドラマチックでストーリーを盛り上げようとする見所がふんだんにあるのですが、逆にそれがわざとらしく笑いになってしまうのです。
とくにヒトラーの演技や第三帝国の描き方には誇張が過ぎてチャップリン演じるコメディのようで終始笑いっぱなしに…。
日本人の代表は揃って背の低い、丸めがねで登場するなど…ヘンテコ揃い。
スターリンは常に心穏やかで思いやりに溢れ、諸葛孔明が如く知的戦略を巡らせ、国民の崇拝の的になっています。
若い女性などはスターリンの素晴らしさについて熱弁するあまりに気を失いそうになるくらい…。
ラストはソ連の勝利で、国民による「スターリン万歳!!!」で幕を閉じます。
歴史に残る冷血な大粛正をしたり、誰1人として信用せずに常に疑心暗鬼だった本当のスターリンは本作に登場しません。
もう二度と観ないでしょう。
兵器の見所がなければ星1は間違いないスターリンの為の映画でした。