ベルリンへ足を運ぶ人は、ぜひ一度手に取ってみて下さい。
ドイツ近現代史に興味のある人には特におすすめです。
私はしばらくベルリンにいたことがあるのですが、その時に手元にあったらベルリンという街をもっと深く知れただろうなと悔しくなるくらい、充実した内容です。私がそこにいながら気づかずに通り過ぎた場所が、きっと沢山あります。
この本では、ナチスドイツ期や冷戦、ベルリンの壁に関係する場所――すなわち「負の記憶」――が沢山紹介されています。こうした場所は、歴史の風化・消去によって容易に消し去られていくものです。そのことを自覚しつつ、そのリアルさを残していこうという気概が感じられる本です。