この本はベルニーニを解説した本ですが
同時に、バロック美術とローマを解説した本でもあります。
バロックの代表と言えばベルニーニ、そして
「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」
という言葉が残っているくらいローマで長く仕事をした人でもあります。
この、結びつきの強い3つを同時に解説する事で、より深く総合的に理解できるようになっています。
著者は美術研究の専門家で、実際にローマでの滞在経験もある方です。
本文は、教皇の時代で区分され、それぞれの時代でのベルニーニの活躍を書いています。
彫刻や建築といった作品だけでなく、演劇のシナリオを書いて一族で演じたエピソードや
仕事ぶりや人物像といったところまで解説されています。
そして巻末の地図が素晴らしい。
ベルニーニ作品の在所が記された、サン・ピエトロ寺院内の案内図とローマ地図がついています。
ローマへ観光に行くならこの地図達は是非持っていきたいと思わせる逸品!
ベルニーニについて興味があるなら、この本は読んでおいた方が良いと思います。