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5つ星のうち 5.0
歴史はやはり原典だ,
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レビュー対象商品: ベルツの日記〈上〉 (岩波文庫) (文庫)
いわゆる「お雇い外国人」として明治期の東大で医学を講じ、「日本の近代医学の父」と称されるエルウィン・ベルツの日記(息子のトク・ベルツが編集)。100頁辺りまでは、彼にとって日本の生活・文化に馴染むためのいわば助走期間にあたる時期を描いているせいかやや退屈な(しかし、それはそれでゆっくりとした時間の流れが心地好い)文章が並ぶが、その後、日本の要人やその家族、各国外交官等へと彼の交際範囲が広がるにつれ、その叙述も興趣を増し、100頁を超えたあたりから一気に(というか爆発的に)面白くなる。(その医学の腕前で信頼をかち得たからこそ、様々な方面で人的ネットワークを構築できたのであろうが、それにも増して彼の欧米諸国の偽善(226頁)や自国に対する歯に衣を着せぬ率直な批判(至る所にあり)といった彼自身のもつ「科学者」としての公平かつ客観的な心的態度が、この点大きく与ったように思われる。) 特に、彼の在留25周年を記念する祝典で、彼が述べた日本人への苦言(科学の「成果」のみを享受することに汲々とし、その「精神」を理解しない一般的態度、237頁以下)は、その後の日本の歴史を暗示し、ひいては今日に至るまでのわれわれの課題でもあるように思えてならない。また、終盤は日露開戦へのカウント・ダウンとでもいった趣きがあり、歴史の当事者としてその当時の日本の市井にあたかも自分が生きているかのような錯覚さえ感じた。お勧めです。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ドイツ人医師が見た明治時代,
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レビュー対象商品: ベルツの日記〈上〉 (岩波文庫) (文庫)
東京大学医学部の教師として来日したエルウィン・ベルツは幾度かの帰国をはさむも、1876~1905年の間、日本に滞在することになる。上巻には、来日してから1904年2月の日露戦争開戦前夜までの日記が収録されている。ただし、彼は毎日日記を付けていたわけでなく、5年ものブランクが生じている箇所もある。彼の、医学についてのみならず、政治や経済、日常生活に関する細かい点にまで及ぶ記述は興味深い。そして、祝典の演説などでも日本の問題点を厳しく指摘する一方、日本人の反独感情はドイツに責任があるとするなど、常に公平な視点から物事を見定めようとしている。1892年の記述に、泣き叫ぶことを最大の恥としている日本婦人に対して、ヨーロッパの婦人が出産で大騒ぎをするのを恥ずかしく思うとあるのだが、これは彼の感性が日本人化してしまったためだろうか? また、1902~1903年にかけてフランス領インドシナと韓国に研究旅行しているのだが、イザベラ・バード著朝鮮紀行 (講談社学術文庫)を裏付けるような記述も見える。 なお、編者のトク・ベルツは、エルウィン・ベルツと日本人妻ハナの間に生まれた長男である。(下巻のレビューに続く)
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5つ星のうち 4.0
外国人の目から,
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レビュー対象商品: ベルツの日記〈上〉 (岩波文庫) (文庫)
ベルツは、明治政府のお雇い外国人として、ドイツから東京大学の医学部にやって来た。彼が日本に与えた影響は大きいといっていい。 この本は日記だが、彼の生活上のことだけを述べているのではなく、 近代国家を目指して進んでいる日本に対して、近代国家の国からやって来た彼の意見には、納得させられる部分があった。 また、日露戦争については、
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5つ星のうち 5.0
異邦人
お雇い外国人ベルツの日記である。開国間もない日本にやって来た 異邦人の目から見た、日本の様子が興味深い。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: BIG・PIG
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