前回は店頭などでのチェックに留まりましたが、新版が出たとのことで、購入。
期待していたのですが、「大全」にしては残念。日本語の解説と、きれいな写真は良い点ですが、例えば詳しい解説や網羅性など、それ以上を望む方にはおススメできません。
1. 163銘柄の基準が不明確
著者は「日本に正規輸入されており、一般の消費者が手に入れられるものをセレクトしている」そうですが、h'arvenir といった限定品が掲載される一方、Hanssens, Girardin, De Dolle, De Rankeなど重要でかつ入手性も高いものがありません。もし醸造所との直接契約を基準に加えているとしたら、消費者には無関係で無用なことです。
2. 資料性が不足
掲載順が醸造所順、銘柄順、タイプ別でもなく、どこに何があるのか、分かりにくい。索引も銘柄五十音順のみで、アルファベット順、醸造所アルファベット順などもぜひ欲しいところ。
歴史的にベルギーだけでハーブ、スパイスを使っていたようにも受け取られかねない記述は心配。マイケル・ジャクソンを参考としたとしながら6th Editionとは相違する分類は、スタイルではないとしているトラピストをタイプとするなど、ややあいまい。
個人的、世の中的には、Michael Jackson's Great Beers of BelgiumやGood Beer Guide Belgiumといった洋書が翻訳された方がありがたかったと感じています。