ベラスケスの名画『侍女たち』を巡るミステリー仕立ての物語です。って書けば、『ダヴィンチ・コード』便乗本みたいですがそうではありません。
イタリア人のニコラスは子どもの頃、小人を侍従として集めるのが好きなスペイン王フェリーペ四世に送られてしまいます。ベラスケスは、王の依頼で絵を描いているのですが、そのアトリエにいつも出入りしているネルバルは彼に強く影響を与えているようです。
ネルバルは、絵の中にニコラスを描き入れることを薦め、ニコラスはベラスケスのモデル兼召使いになる。
ネルバルとは何者なのか?
ついにベラスケスは傑作『侍女たち』を仕上げるのですが、顔色はさえません。やがてニコラスはその秘密を知ることとなる。
この物語は、元々謎の多い『侍女たち』の一つの解釈です。だから、私たちも、想像力を働かせて自分なりの解釈をするのも楽しいでしょう。
最後に絵の解説もあって、親切な作りです。軽い読み物ですが、堪能できますよ。