内容紹介
イタリア映画3大巨匠の一人、ビスコンティの不朽の名作が初DVD化。ビスコンティ本人のインタビューを含む、約10分間の「ベニスに死す」製作ドキュメンタリーを収録。
【特典映像】
●ベニスのビスコンティ
●スチール・ギャラリー
●オリジナル劇場予告編
1971年作品
《製作・監督》 ルキノ・ビスコンティ
《原作》 トーマス・マン
《音楽》 グスタフ・マーラー
《出演》 ダーク・ボガード ビョルン・アンドルセン シルバーナ・マンガーノ
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マーラーの官能的な楽曲に誘われるようにして始まる導入部からして、魔力のような美しさを持った映画である。20世紀を代表する映画監督ルキノ・ビスコンティは「この作品は私の生涯の夢だった」と語っており、終生の愛読書であるトーマス・マンの原作に改編を加え、主人公の設定を文学者からマーラーを模した作曲家として映画化した。
舞台となっているのは現在はベネチア映画祭が開かれるベニス・リド島。静養のため島を訪れた老作曲家(ダーク・ボガード)は、ふと見かけた美しい少年タジオに心うばわれる。監督がヨーロッパ中を探して見つけた15歳の少年ビョルン・アンドルセンは、美を追究する者をとりこにするのもうなずけるほど妖しく美しい。彼の存在なくして映画は成立しなかっただろう。死に至るまで言葉ひとつ交わすことなく少年を追い続ける作曲家。決して交じり合うことなく向けられる視線の痛々しさ。絶対的な美の前に無力となる人間のもろさが見事に描かれている。(井上新八)