日本有数のベトナム通による入門書。8章88項目が、未開きの2ページで解説されていく。左ページのマンガで右脳がイメージをつかみ、右ページを左脳で訳していくしていく。
ベトナムでは、会社の運動会や社員旅行もさかん。旧正月には、本給1ヶ月分がもち代として支給される。出産後は、すぐに職場へ復帰して、祖父母やお手伝いさん(通称おしん)が子育てをする。海鮮鍋、五目鍋、魚の塩辛鍋、やぎ鍋のどれも薄味。魚醤(ニョクマム)で調整する。葬儀は3昼夜連続。10月20日は、女性の日。
中華をはさんで、日本と同じような位置にあるベトナムからは、昭和の日本を発見できる。中国を補完する製造メーカーにとってばかりでなく、文化人類学として、日本を知るための好書。参考文献として司馬遼太郎『人間の集団について』中公文庫、近藤紘一『サイゴンから来た妻と娘』文春文庫が記されている。