「エジプトがすきだから。」「ポルトガル朝、昼、晩」など、シリーズを3冊持っているので、この本も購入しました。
k.m.p.さんの旅行記の良い所は、観光ガイド的内容ではなく、地元民の性質や文化、町全体の雰囲気、観光客に対して現地の人がどうなのか、どんなところで困ったか、どこをどう工夫して快適に過ごそうとしたか、などが、完全に旅行者の目で書かれているという事。街の人とのふれあいや、街のトイレ事情や「ニオイ」にも触れていたり・・・読み終わった頃には、現地の人の民族性が何となく掴めているのもすごい所。
「こんな素晴らしい観光名所に行きました」「高級ホテルのサービスはこんな感じです」のような内容はほとんどなく、現地の市場での値切り合戦、タクシーや人力車?などを利用した町めぐりなど、パックツアーなどを利用する一般の日本人観光客ではあまり経験しないですんでしまいそうな、等身大の旅行記なのです。綺麗で快適な事ばかり書かれているわけではないので、その辺りは好みが分かれる可能性もありますが・・・。
本文は可愛らしい手書きの文字とイラスト、写真がぎっしり。小さいけれど、かなりのボリュームです。カラーページがあるのも嬉しい。
文庫だとちょっと小さくて読み辛い部分もありますが、丁寧な作りなので本自体の魅力はそのままです。
読んだだけで、一緒にベトナムに旅行したような気持ちになれてしまう1冊です。