第三帝国の狂気は誰もが認めるところでしょう。
不謹慎ですが、この作品世界の狂気も通じるところがあるような。
「大天使」シリーズ第四弾。
第三帝国をモチーフにした前線基地は今日も男×男の恋が咲き乱れ、愛の銃弾が飛び交っておりました。
司令官ロスナー大佐×ハンスのカップルはもう完全に出来上がっているので、当然のように紙面の端に顔を出します。
今回のメインはロスナーの兄、ルシフェル将軍。
ルシフェル将軍が、弟ミハイルとそっくりの男娼ガブリエルを寵愛する「フェイク」。
まだ右目が健在なルシフェルが、教育係ベルガーとつかの間の愛を交わすも、戦場にはかなく散らす「愛に背く者」。
黒髪黒目の超絶美少年ルシフェルが、悪魔崇拝者にみだらな生贄にされそうになってしまう「仮面舞踏会」。
書き下ろしは、ルシフェルとベルガーの初夜「刹那の一夜」。
タイトルの「ベッドの下の秘密」は、スパイのシェパードとけなげなレナードの同棲愛。
新婚生活にずるずるなじんでいくシェパードがいとしかった・・・
ロスナー大佐のいとこのエーベルト大尉と美少年マルスのなれそめ「愛はこんなにみじめで」。
一番「大天使」らしい、典型的な将校×見習い士官というカップル。初心に戻るというか、懐かしい感じ。
そしてちょっと異色だったのが、「聖戦」。
革命が起こり、王族の救助を求めてきた隣国の士官マハディとその肌に篭絡されるオスカー隊長。
インドっぽい褐色の肌、額にビンズ?士官は王に欲望を管理されていて、陰・茎は豪華なリングで戒められていて、王に口で奉仕したときのみ、ご褒美にはずしてもらえるというむちゃくちゃな設定。
オスカーに嬲られてもイケなくて超つらそう。でもそこがいい。
オスカーがたれ目で超工口い。色気ダダ漏れ。
しかしロスナーはすっかりおばかキャラでした。
全体として、「大天使」シリーズにちょっと飽きてる方でも、なんとなく楽しみをみつけられる作品集かなと。
ギャグからシリアスまで詰まってます。
穴の描写もいい感じ。
でも、やっぱりちょっとおかしな世界かもなあ・・・戦場って男だらけだし、本当にこんなだったかも?とか思い始めたら重症だw
これだけでも読めますが、お気に召したら「鋼鉄の大天使」「堕天使に捧げる詩」「童貞最前線」とあわせてどうぞ。