男声合唱から37曲、女声合唱から30曲、混声合唱から33曲が選曲されています。これらの作品は日本の合唱の歩みにおいて、忘れてはいけない素晴らしい作品群です。昔、歌った曲や聞いた曲が100曲勢揃いするわけですから。合唱好きの方でしたら、この中で歌える曲が何曲もあることでしょう。
収録曲を列挙できませんが代表的な曲をあげますと、男声合唱では「月光とピエロ」「アイヌのウポポ」「合唱のためのコンポジション第三番」「雨」「柳河風俗詩」「雪明りの路」「富士山」「草野心平の詩から」「ウ・ボイ」「最上川舟唄」「いざ起て戦人よ」「遥かな友に」、女声合唱では「美しい訣れの朝」「ほたるこい」「水のいのち」「三つの抒情」「落葉松」「六つの子守歌」「夏の思い出」「雪のふる街を」、混声合唱からは「筑後川」「蔵王」「旅」「心の四季」「島よ」「わたりどり」「嫁ぐ娘に」「海の構図」などが取り上げられています。組曲は当然全曲ではなく、代表的な曲だけを取り上げて収録していますが、かえってそれによって「日本の合唱名曲集」的な色彩を帯びることになりました。
混声合唱の内、「千の風になって」「大地讃頌」「きみ歌えよ」「鴎」「信じる」は新録音です。清水敬一指揮による松原混声合唱団の演奏ですので気持ち良く聴かせてもらいましたし、ありがたい収録でした。
56ページにわたる立派なリーフレットが付いており、曲目紹介、歌詞、そして演奏者の主なプロフィールが掲載されています。演奏団体、指揮者ともキラ星のごとく日本の合唱界をリードしてきた人々の大集合です。何人かの先生方は鬼籍に入っておられます。素晴らしい名演奏に接してきた合唱人の一人として在りし日のお姿を偲びつつ、この素晴らしい合唱音楽の世界に浸っています。ステキな企画に感謝して・・・・・。