ビクター・ヤングは、1889年8月8日生まれ、没年1956年11月10日。若死(脳溢血・過労死、享年57歳)の天才の代表の生涯だったとあります。
よってCDの音質は基本的にはモノ録ですが、それでも音は感激的に素晴らしい。マスターテープをデジ録しなおした感じですが、そればかりではない。
冒頭の「エデンの東」1955は、世界遺産級の極上名演奏です。弦の滑らかなうねりと、休止符の扱いなど絶品。ヤング自身バイオリン奏者だったことも影響ありです。
曲の進行はあたかも、現代デジタル録音プラス「その時代の昔エフェクト」をかけたような流麗な響きで、高音弦の調べの綺麗なことは誰でも一回で判るもの。
まして弦のその甘い気品。そして貴品に満ちた緩やかな「流れの中のさざ波」。
何と、ほのぼのした悲しさを醸し出していることか、コレゾ奇跡!
曲は短調でなく、基本的には長調なのに、この哀愁は短調のものより深い。
本物を一回でも聴くと、アレンジものの演奏の良否が判るとは、ホントのことです。
このCDで、レトロブームとかの範疇ではない「ビクター・ヤング」の天才ぶりを、垣間見せてもらいました。いまさらながら驚きました。購入してよかったと黙祷・・・