ベストが出るのはうれしいけど、なんだか複雑という気持ちのくるりファンの方は多いのではないだろうか?
くるりの岸田くんは以前「ベストが出るのは解散するとき」と言っていた。この時期にベスト発売というのはバンド結成10周年の意味もあるし、いろんな人に聞いて欲しいというのもあるのだろう。
最近のくるりはいい意味で大人になった。ライブも巧くなったし、曲の方も洗練されている。だけど、さよならストレンジャーのときにあった何とも言えない青い衝動も同時に少しずつ消えていった。それが大人になるということかもしれない。東京からナイトライダーまで聞き比べてみるとバンドがどんどん変化してきたことがよく分かる。20歳の頃、岸田くんは「なんだかよく分からないけど不安です。そして切ないです。そんな気持ちがぼくの曲に少し影響を与えてると思います。」と語っていた。今のくるりは大人だ。NIKKIの時には「もやもやした気持ちは全部捨てて、曲を作った」と語っている。
この10年メンバー脱退、解散の危機、結婚、メジャーデビュー、友人の死と色んなことがくるりの周りで起き、過ぎ去っていった。
もしあなたが今までくるりを聞いたことがないなら、このベストを聞いてみてほしい。きっと気に入る曲が見つかるはず。そして、くるりファンはこの10年を思いながらこのアルバムを聞いていろんな事を感じることだろう。このバンドほど人間臭いバンドはいない、だからこそ感情がおおきく揺さぶられる。だからこそ切なくなる。昔を思い出したりして。そんな曲がたくさん詰まっているベストアルバムだ。
あとジャケも意味深でけっこういい感じです。{デビューシングル東京のジャケは東京タワー、今回は京都タワー}