ベクター・ケースファイル第5巻、今回はマニア泣かせな展開があります。
序盤では、ウジを使って壊死した細胞を治療するマゴットセラピー、蚊によって媒介されるフィラリア症、危険度の高い外来種のアルゼンチンアリを使ったバイオトラップの恐怖など、深刻かつ社会派的なな展開が続きます。その中で、師匠は「黒い榎稲穂」とでもいうべき少女、二ーナ・シュバルツと初遭遇します。今は何でもない出会いですが、これがのちのちの事件の予感をさせます。
そして、何といっても今回の最大の見せ場は、師匠が“闘虫”に挑むことでしょう。借金を負った友人を助けるための“闘蟋”勝負に負けてマフィアに連れ去られた白蘭を助けるために、闘虫勝負に勝利するため師匠が立ち上がります。
舞台となる地下カジノ(全裸で拘束され、監禁される白蘭!)で、炸裂する師匠の技!嗚呼、本作の前日談で不遇の名作、
サイカチ真夏の昆虫格闘記 1 (少年チャンピオン・コミックス)を思い出させるこの展開!知る人ならばなおわかる爽快さであります。さらにここで、新たな謎が提示されますが、今はそれを知る時ではまだないようです。
そして最後は、無茶をした妹白蘭への姉紅蘭のお仕置き(スパンキング)シーンというマニアックな読者サービスでこのエピソードは幕を閉じます。今回は師匠はもちろんだが白蘭が(えっちな意味で)よかった!
そして少しづつ、彼女たちを取り巻く事態はより大きくなりつつあるようです。