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5つ星のうち 4.0
涙は・・・・出ない!,
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レビュー対象商品: ヘヴン (単行本)
久々に面白くて、「早く読みたい」と思えた一冊。小説って、その人がどう生きてきたか、どう育つてきたか、今どういきてるか、色々で読み方はかわるもの。 「お前がどう思おうがお前の自由だし、それを相手がどう思うか それもまた自由だ。 人それぞれみんな別の世界を生きている、最初から最後まで。 寄り添ったとしても、たまたまなだけ」 という百瀬の言葉が印象的。 (というか・・これが中学生が話せる言葉なのか?とも思う大人すぎでしょ。) すべてに意味があると信じる いじめられっこ。 すべてはたまたまなだけだと思う、いじめっこ。 世の中の事は対外そこが、問題でなやみでもあってどっちを選ぶかは自由。 最近の10代が主人公な小説は、「たまたま」を肯定している気がします。 世の中はそうゆう風になってきたのかな? (「告白」がフラッシュバックする・・・) そしてラストがえげつない。 実際、いじめってここまでやるのか?(知らないだけ?)と思うほど。。 余談:歩いている中学生をみると「もしや あれはコジマ的な」とか勝手に考えてしまう。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
罪悪感は消えた?,
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レビュー対象商品: ヘヴン (単行本)
「したら罪悪感が芽生えるからか?じゃあなんで君には罪悪感がうまれて、僕には罪悪感がうまれない?どっちがまっとうなんだろう?」この作品の百瀬というキャラクターはすこぶる格好いい。 他の方も書いているがそれこそ『カラマーゾフの兄弟』のイワンのような《理論こそ全て》といったような態度は「お前、絶対中学生じゃねえだろ」とツッコミをいれたくなること必至。だが、こんな風に世の中を達観している百瀬はおそらく《死》を常に傍らにあるものとして生きているのだろう。故に、体育に出れず、常に咳をしていて、体を激しく動かすようなことはできない。 「地獄があるとしたらここだし、天国があるとしたらそれもここだよ。ここがすべてだ。そんなことにはなんの意味もない。そして僕はそれが楽しくて仕方がない」 本音かどうかは兎も角として、彼のこの思想は《ヘヴン》を信じるコジマの考え方と真っ向から対立する。 弱肉強食の原理で動いている社会で生き残るためには強くなければいけない。 そこに善悪の概念など必要ない、むしろ邪魔なものだ。 だから、強くなればいいんだよ、というのが百瀬の考え方。 しかし、コジマは弱肉強食の原理だからこそ、弱いものが絶対に生まれるシステムだからこそ、誰かの代わりに率先して自分が弱いものになることが現世での《試練》であり、それを乗り越えることで自分の大好きな絵のような人と人が完全に判り合い、愛し合える世界、《ヘヴン》に行けると考えている。 だから、同じ《試練》を乗り越える仲間であった“僕”が「斜視を治すことができる」という話をした時、悲嘆し非難する。 「わかっていたんじゃなかったんだね」と。 まぁ、それはそうだ。 コジマは実は金持ちの子どもであり、体を清潔にしさえすれば、身なりをきちんとしさえすれば、いつでも弱者から脱出することはできたのだから。 「あえて」弱者でいたコジマと「望まないのに」弱者でいた“僕”は決定的に違ったのだ。 僕の人生は「一万五千円」で変わることになる。 コジマとの絆、母との絆を立ち切って、目の前に広がる景色はただただ美しいものだった。 百瀬の言うとおり、世界は残酷で、“僕”もそのシステムに飲まれ、斜視を治し、学校をやめて、弱者ではない生活を送ることになるだろう。 罪悪感もなく。 故に、二度とコジマとも会わないし、会えない。 悲しいラストは、“僕”にとっては幸せなラストでもある。 それがまた、悲しいのだ。
79 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
がっかり,
By てる (神奈川県海老名市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヘヴン (単行本)
TVで川上未映子さんの特集のようなものを見て、彼女に興味を持って読んでみたのですが...全く伝わってきませんでした。正直がっかりです。 言っていることはわかるし、おもしろいとは思うものの、いじめに対する評論のようにしかイメージできませんでした。 中学生の主人公が語る内容にしてはどの台詞も理知的で大人の言葉にしか感じられず、 物語としてリアリティが欠如しているように感じました。 どいつもこいつも賢すぎる。悟りすぎてる。こんな奴らがいじめられたりするかと・・・ どれもこれも作者の口から発せられているかのような台詞ばかりで、どうもしっくり来ませんでした。 物語として役を与えるならその物語の中で主張を展開して欲しかった。
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