心にズシンと響く作品だった。
この物語は、中高生向けの作品として書かれている。
主人公はもとより、登場する子どもたちは、少々一般の社会からはみ出してしまった子ばかりだ。
自分からはみ出した子、社会からはじかれた子。そして「ローシ」と呼ばれる保護者代わりの男。
思春期の子どもたちが読んで、共感する部分は多いと思うが、
思春期の子どもを持つ親たちにこそ、読んでほしい。
私はこの作品を読んで、自分自身や自分の周りの大人たちが
「子どものため」という武器を使って、
知らないうちに子どもの個性や自由を奪い、本人が望んでいないことを無理強いしていないかな?
と、不安になった。
世の中、不条理なことが多い。
「いい人」が不当な扱いをされることも多い。
それが今の一般的な日本の社会だ。でも、それだけじゃない。
そう思えてくるラストシーンが好きだ。