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ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19)
 
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ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19) [文庫]

W. シェイクスピア , William Shakespeare , 松岡 和子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

百年戦争とそれに続く薔薇戦争により疲弊したイングランドで、歴史に翻弄される王ヘンリー六世と王を取り巻く人々を描く長編史劇三部作。敵国フランスを救う魔女ジャンヌ・ダルク、謀略に次ぐ謀略、幾度とない敵味方の寝返り、王妃の不貞―王位をめぐる戦いで、策略に満ちた人々は悪事かぎりをつくし、王侯貴族から庶民までが血で血を洗う骨肉の争いを繰り広げる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シェイクスピア,W.
1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている

松岡 和子
1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 615ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/10/7)
  • ISBN-10: 448003319X
  • ISBN-13: 978-4480033192
  • 発売日: 2009/10/7
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:文庫
26歳頃の作で、英仏百年戦争からランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)の血生臭い王権争い(薔薇戦争)までの話。登場人物はすべて実在し、話の大筋は史実。王位をめぐる諸卿たちの大陰謀が渦巻き、チャンバラ合戦が繰り返され、"乙女"ジャンヌ・ダルクや"絶世の美女"王妃マーガレットが自ら軍を率いて闘うなど、"女傑"が刀を手にして走り回る。一方、生後九ヶ月で王にされてしまったヘンリー六世は、父と違って柔和で軟弱な人文系ヘタレで、王にはまったく向かない優しい青年、草食系男子なのだ。なのに、彼を取り囲む諸卿たちは男の匂いをぷんぷんさせた野郎くさい面々ばかりで、ジャンヌやマーガレットももちろん肉食系。心優しい一人の草食系男子が、ケンカや権力争いが三度の飯より好きな肉食系男女に囲まれて、みじめに潰されてゆくという物語。ジャンヌ・ダルクはほとんどパロディで、どうしようもないお転婆娘。戦いに勝つのは悪霊の助力のせい、イギリスの英雄トールボット卿を口汚く罵り、捕まって火あぶりにされそうになると、"聖処女"のはずが子どもを身篭っていると突然言い出して、延命を嘆願し、しかも相手の男は誰だと問われて答は二転三転する。こんなジャンヌ、フランス人が読んだら怒るぞ。松岡氏の新訳は切れがよい。たとえばジャンヌの科白、「[身篭っている子はシャルル皇太子の子かと問われて] 早合点するな、これはシャルルの子ではない、私の愛を楽しんだのはアランソンだ。・・・[アランソンならなおけしからんと一喝されて] ああ、澄まない、いま言ったのは嘘だ、シャルルでもない、私が名前を言った公爵でもない、私をいいようにしたのはレニエだ、ナポリ王だ。」(p178)
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By からから! VINE™ メンバー
形式:文庫
2010年3月の「彩の国シェイクスピアシリーズ」上演のための翻訳。
「松岡和子訳」は、現代の言葉と時代劇的な重い言い回しの調和が取れている気がするし、最新の原点研究の成果も取り込んだ「脚注」が充実していて読みやすく、ためになる。
 今回は「史実と芝居の対照」がたくさん書いてあって、なるほどと思ったことが多い。
 巻末には「家系図」と「年表」もある。
 「ヘンリー六世」はものすごく登場人物が多くて、しかも「同名・別人」がぞろぞろ居るので、普通に読んでいても、誰が何を考えているのかさっぱりだ。最低限、家系図は見ておきたい。
 それなりに予習をして、登場人物の配置をイメージに留めておくと、「日本人がNHK大河ドラマを見る」時に受容れられる状態に近くなるかと思う。
 私は「新国立劇場」の上演(2009年10月)の予習のために読み込んだが、この作品に限っては絶対に予習したほうが楽しめる(というより、手ぶらじゃ意味不明、迷子状態必至)なので、ぜひ一読、再読の上埼玉に行くことをお勧めする。
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