純粋無垢で超能力を持った三重苦の美少女を主人公に語られるストーリーは単なるお涙頂戴物ではなく、邪悪な超常の物や痴漢電話、動物愛護に名を借りたユスリ行為等、ブラックで気が重くなる内容も取り上げています。
それらの問題をヘレンが超能力で解決するエピソードばかりではなく、時には素っ頓狂ながら持ち前の物怖じの無さと人間的魅力で登場人物達から善意を引き出して解決する等、工夫が加えられており、作者の非凡なストーリーテリングを存分に味わえる作品です。
後、この巻ではヘレンと唯一日常的にテレパシーで会話できる盲導犬ヴィクターとの深い結び付きが一話を割いて感動的に描かれています。
独特なデフォルメ、ヘレンの眼は星こそ描きこまれていませんが昔の少女マンガ並みの大きさですし、ヴィクターの骨格も時々アルパカの様に見え、必ずしもデッサンを重視しておらず、線もグニャグニャしていますが、この絵と湧いて尽きる事の無い素晴らしいアイデアのお陰で作者は本作を不定期に週刊連載すると同時に他誌との掛け持ちが出来たのでしょう。
2巻で完結が惜しい内容です。また別の機会に本作の登場人物達には会いたいと思いました。