1994年、突然再結成をはたしたイーグルスのライブ映像。解散当時のメンバーがそろった。髭をそったり、髪をばっさり切ったりして、最初は誰が誰かわからなかったが、声を聴いてようやく判別できた(笑)。
ライブは「ホテル・カリフォルニア」で始まる。オリジナル曲ではエレキギターが印象的だが、ここで演奏されるのはアコースティックギターでの演奏。ドン・ヘンリーの哀愁のある声にアコギの音が絶妙にマッチし、この曲がもつ「わびしさ」がより強調されている。続く「テキーラ・サンライズ」では、グレン・フライのほのぼのとした声がきける。イーグルスの魅力のひとつは、この二人のメイン・ボーカリストの声と曲調の違い。やはりこの二人がそろうと深みが違うと実感する。
途中、メンバーのソロ作!や、今回の再結成での新曲が演奏され、演奏はアコースティック・セッションからバンド・セッションにうつる。中盤の聞き物は「言い出せなくて」。ティモシー・シュミットのつやのあるハイトーンは時の流れを感じさせない(唯一外見も変わっていなかった)。
そして、ドン・ヘンリーが歌う名曲中の名曲「ラスト・リゾート」。アルバム「ホテル・カリフォルニア」を締める哀愁にあふれた感動作で、これでライブが終了しても何の文句もないが、演奏はさらに続く。
デビュー作の「テイク・イット・イージー」に続いてはロック調の曲が続き、気分はさらに盛り上がる。そして、エンディングは「ならず者」。オリジナル曲でもしみじみとした世界が胸を打つが、今回のものはさらに心にしみこむ。涙が目に浮かんでくるほど。
この作品は人類の宝であると言っても過言ではない。