内容は、学生運動当時の映像を見て、そこに写っている彼女を見つけたい、というノンフィクションを織り交ぜたかのようなフィクションです。
メインテーマは「学生運動」。鴻上自身は当事者ではないし、当事者の次の世代で、その当時のエネルギーに恋焦がれ、彼女を探しながら、時代と精神分析を進めている。国とマスコミの策略で迷走したエネルギー。
つかこうへい氏の「飛龍伝」を読んだことのある人は、読んでみてもおもしろいかも。当事者と当事者になれなかった者の違い。リアルさと勢いと。
自分たちの世代は「ノンポリ」という言葉さえ死語であったし、理想を語ることや政治に対して意識を傾けることすらなにか「普通ではない」と、他人との違和感を覚えるような教育や社会だったと思う。だから、鴻上氏ではないが、その時代に恋焦がれるものをもつのも実際。
ラストは好みがわかれると思います。私はちょっぴりいただけなかったです。