「パンズ・ラビリンス」で、世界の映画ファンから脚光を浴びた鬼才「ギレルモ・デル・トロ」監督の異色ヒーロー作品。世界中で暗躍する魔物達を、政府のエージェントとして駆逐するのが「ヘルボーイ」達の任務。姿は悪魔だが人間の心を持つ「ヘルボーイ」や手のひらであらゆる現象を察知出来る水棲人間「エイブ」、念動発火能力がある「ヘルボーイ」が恋する女性「リズ」、新人エージェントの「ジョン」等登場キャラも個性的!それと「ヘルボーイ」の育ての親「ブルーム教授」にベテラン「ジョン・ハート」を起用をする意欲的な配役だ。超絶的な能力を持つヒーロー達が悪に立ち向かうスタイルは「X-MEN」や「ファンタスティック4」と同じだが、スタイリッシュでカッコイイそれらの作品と違ってこちらは些か「無骨」で「豪快」だ。悪魔が人間に味方して戦う様は「デビルマン」を彷彿させるし、人間の心と悪魔の体にコンプレックスを抱くヒーロー像は「妖怪人間ベム」を思いおこさせる。ストーリーはやや一本調子だが、特撮も見事だしメイクも素晴らしい!「ヘルボーイ」の「ロン・パールマン」はハマり役だ!屈強な体格に子供じみた言動等、違和感なく演じお見事だ。ヒロインの「リズ」を演じた「セルマ・ブレア」のエキセントリックなクールビューティーぶりも見ものである。本作では大人しいがユーモア溢れる「リズ」は次回作「ゴールデン・アーミー」で堪能出来る。作品中の「リズ」との恋愛騒動はやや冗長であり説明的で退屈だが、監督が「ヘルボーイ」の人間味を出したかったのかも‥。海外では評価は高かった「ヘルボーイ」だったが、日本ではあまりヒットはしなかった。華麗に宙を舞う「スパイダーマン」のようにスタイリッシュではないが、豪快なアクションと変に人間臭い愛すべき悪魔「ヘルボーイ」の異色のヒーロー像は最近ではお目にかかれないキャラ設定だ!次回作と一緒に是非観て欲しい異色作だ。