SFやホラー映画は昔から新たな才能の登竜門であったわけですが、この作品の監督、メキシコ出身のギレルモ・デルトロ氏もいよいよ頭角を現してきたようです。
彼の新作「パンズ・ラビリンス」はスペイン製作ですがアカデミー賞を含めてこの手の作品としては異例な程の高評価を受けております(早く観たい!)。
この「ヘルボーイ」、今では珍しくも何とも無いアメコミの映画化です。
そんな中で本作は上出来。その理由は何よりもキャラクターへの愛が感じられるからですね。
この作品も派手なアクション・スペクタクルシーンの連続ですが、それらを繋ぐ部分にはきっちりと登場人物達のドラマが作り上げられています。そこが他の多くのアメコミ映画との違いですかね。
何よりもキャラクター命で主演のロン・パールマンに作品の命運を託した潔さが成功の要因ですね。いかつい容貌のヘルボーイが実は純情で義侠心に厚いナイスガイであることや彼の相棒、半魚人エイブ・サピアンとのコンビネーション、ヘルボーイと彼が思いを寄せる真性ゴス娘、リズとの恋の行方もきちんとドラマとして成立しています。
このバランス感覚はキャラクターと物語への愛情があってこそだと思います。
待望の続編「ヘルボーイ2:ゴールデンアーミー」の製作もいよいよ始まりますので、楽しみに待ちたいと思います。