著者は'08年頃にヘリオセントリック占星術(以下、ヘリオ)講座をなさって以降、
この占術に関しては鳴りを潜めておられたが、例の東北地震時位からホムペ雑記、
メルマガ、そして『MISTY』誌短期連載でその持論を、以前より深化・進化した形で、
その誰も真似できぬ、無形であったものを私達の日常に役立つ様、落とし込む
スタイルで、一気に具体化・文章化なされた。
レヴュアー同様、上述文章をリアル・タイムで通読なさっていた方々のなかには、
本書を感慨を以て手にとられた方もおられよう。
まずはヘリオの意義を、私達が慣れ親しんだ占星術である、ジオセントリック(以下、
ジオ)と比較、以下のもの等がある、としている。
ジオ
・月=個人天体の存在→肉体と感覚に閉じ込められた世界、主観的。
・地球からみた太陽→サインのフィルターを通した、下位から上位への、12分の1の
狭い視点。
・地球に適応する為に有用。
ヘリオ
・月がない→精神としての発達を促す、主観的意識から脱する。
・太陽からみた地球→12サイン全部を併せた太陽を推測可能であり、上位から下位の
流れをぶつける事。
・地球に生まれてきた理由に基づく、創造の為に有用。
むろん、ジオにかんし、多大な功績を有し、その重要性を熟知なさっている著者は
ジオを否定している訳ではけしてなく、「人間は大地と天によって作られた存在/
公平に見るためにもジオとヘリオが必要」としている事もつけ加えておく。
地球サインがそれぞれのサインにある場合の意味の詳述から、上記序曲では充分、
触れられていなかった、惑星のプレートや内惑星(太陽に近い)⇔外惑星(オールトの
海に近い)の意味、そして一個人のジオ・ヘリオ双方のチャートを読み、比較する
ケース・スタディ等。
ここで触れる訳にゆかぬ要旨はまだまだあるにかかわらず、著者は「はじめに」で、
本書で述べた事は「まずはさわり」としている。今後のさらなる展開を大いに期待する。