英田先生と奈良先生のタッグということで期待して手に取った本書。
《エス》シリーズとは全く違った雰囲気の作品ですが、とても面白かったです。
主人公は、片親で育ててくれた母親を殺害され、以来喋らなくなった幼い弟(小学生)と二人で暮らしている旭(21)
大学を中退しバイトで生活をやりくりする傍ら、ネット上で趣味のイラストを公開していたのが
ある日、ベストセラー作家・渋澤(30代半ば)の目に留まり、彼の本の挿絵を担当することに。
そこから、旭と弟は渋澤と渋澤邸に暮らす人々(渋澤の友人でバイの美形男性や渋澤の従兄弟等)と関わっていくことになる訳ですが……。
この巻はBLというより、ライトミステリー調なストーリー仕立てになっています。
(文体はいつもの英田先生ですので、雰囲気自体はちょっと硬質でしっとり)
旭のバイト先の先輩が突然姿を消した謎だったり、
引きこもりで口も利かなかった弟が渋澤邸では今までとは違った変化をみせたり。
そういった謎や、微妙に変化する環境の中で主人公の心の機微をメインに描かれています。
なので、人によってはBLとして物足りないと感じる方もいらっしゃるかと。
(キス止まりなので肌色シーンはほぼ皆無です)
それでも、個人的には十分楽しめる作品でした^^*
シリーズものということで、全何巻になるのかは分かりませんが、二巻は早くも4/28発売予定とのこと。
弟の父親は誰なのか、母親を殺した犯人は誰なのか、そういった謎はまだ残ったままですが
今回の事件に関してはこの巻で完結しているので、続き物でも焦れることなく次巻を待てそうです☆
今後展開されていくであろう主人公たちの関係も楽しみです♪