軽い読み物に見えますが、内容はディープ。
物語に「ふっ」笑わされながらも、内容はイラストのイメージに反してシリアスです。
この本を読んで役に立ったこと。
・物ごとを懐疑的に見るようになれる。
・国を信じることの恐ろしさを知る。
・誰も教えてくれなかった金融業界の実態を垣間見る。
・著者の職業だからこそ書ける、身の毛のよだつ裏事情を知る。
・自分で調べて、考えることの大切さを知る。
われわれを騙そうとしている人たちは、すぐそばに。
この本を読んでしまったら、もはや国も一流企業も信用できません。
実話を元にしているので、じつに説得力があります。
物語はとてもやさしく書かれているので、すらすらと読めるのですが、ところどころ入っている脚注に考えさせられました(と同時に笑ってしまいます)。
そして、各物語の最後にあるグリーム婆さんの解説が秀逸。
鋭い指摘で痛いところつかれ、まさに自分のことが言われているような気がして少しへこみましたが、とても勉強になりました。
それにしても、プロの投資家としての著者の仕事が不利になるようなことを、自分の本に書いて大丈夫なのかと少し心配になりました(よけいなお世話かもしれませんが)。
著者の略歴に、座右の銘は「人間は過去を繰り返す生き物である」とありました。
人をだます方法が昔からそんなに変わっていないのであれば、その手口を知ることでだまされることを回避でき、過去を繰り返さずにすむ。
この本を読んで、今後だまされることがなくなるのならば、書籍代は非常に安い投資です。