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ヘウレーカ (ジェッツコミックス)
 
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ヘウレーカ (ジェッツコミックス) [コミック]

岩明 均
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 580 通常配送無料 詳細
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登録情報

  • コミック: 260ページ
  • 出版社: 白泉社 (2002/12/19)
  • ISBN-10: 4592135008
  • ISBN-13: 978-4592135005
  • 発売日: 2002/12/19
  • 商品の寸法: 18 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 服部弘一郎 トップ500レビュアー
形式:コミック|Amazonが確認した購入
 現在「アフターヌーン」誌で「ヒストリエ」を連載している岩明均が、2001年から翌年にかけてヤングアニマル増刊「Arasi」で連載した古代史もののコミック。「ヒストリエ」は2003年からの連載開始なので、いわば「ヘウレーカ」は「ヒストリエ」の原型とも言えるものになっている。「ヒストリエ」の主人公エウメネスが勇猛果敢なスキタイ人の血を引きながら本人は頭脳型で、歴史の中に外国人というアウトサイダーの立場から関わっていくのに対し、「ヘウレーカ」の主人公ダミッポスも勇猛果敢で知られるスパルタ出身ながら頭脳型で、シラクサとローマの戦いの中に外国人というアウトサイダーの立場で関わっていくことになる。「ヒストリエ」の方が扱っている時間も長く、物語のスケールも大きいので、おそらく「ヘウレーカ」はそのパイロット版のような意図で制作されているのだろう。

 紀元前219年から始まった第二次ポエニ戦争。紀元前216年にカンネーの戦いでローマ軍を撃破したカルタゴ軍は、イベリア、ケルト、マケドニアと連合してローマを包囲。この時勢を見てローマと同盟関係にあったシチリア島シラクサでは、親カルタゴ派のエピキュデスが政治の実権を握ってローマとの戦いが始まる。市内のローマ人は捕らえられて市外に追放されたが、たまたま外出して家を留守にしていたローマ人の娘クラウディアは、カルタゴ派の手が我が身に伸びる前にスパルタ人の恋人ダミッポスと共に、シラクサが誇る天才学者アルキメデス宅に匿われることになる。シラクサには名将マルケルス将軍率いるローマ軍が迫るが、シラクサはアルキメデスが発明した数々の防衛兵器でこれを寄せ付けない。間もなく戦闘が膠着状態に入ると、ダミッポスはクラウディアを連れて市内を脱出しようとするのだが……。

 戦記物としての面白さは、シラクサを防衛するためアルキメデスが発明したとされる数々の秘密兵器が活躍する場面。城壁の上に取り付けられた装置から戦艦の上に石を落とすとか、巨大な起重機で船を持ち上げると行った仕掛けはまだのどかなもの。城壁の上に侵入した敵兵を巨大な風車のようなカッターで横なぎに切断してしまうあたりから血なまぐさい世界になり、クライマックスはエウリュアロスの要塞に装備された巨大な投石機。雨あられと降り注ぐ投石機の砲弾にさらされ、肉体が粉砕されていく兵士たちの姿はまさに残酷絵巻。しかし物語はこうした兵器巨大化のインフレでは終わらず、最後は城壁の上から射られた1本の矢がシラクサ陥落のきっかけを生み出すことになる。

 このままでは到底完結しそうにない「ヒストリエ」に比べると、「ヘウレーカ」はコンパクトにまとまっていて読みやすい。だがどうしても戦場のスペクタクル描写が目立ってしまい、人間ドラマが後回しになってしまっているような気もする。ダミッポスも主人公と言うより狂言回し。ではそれにかわる主人公が誰かいるかというと、じつはこの作品においては登場する人間たちが全員「脇役」になっている。主役は歴史そのもの。歴史は多くの人たちの命を飲み込み、自らは沈黙するのみだ。
このレビューは参考になりましたか?
74 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By solaris1 トップ1000レビュアー
形式:コミック|Amazonが確認した購入
 塩野七生の「ローマ人の物語」で日本でもわりとメジャーになった、ハンニバル、スキピオ、アルキメデス、といった英雄・著名人が登場する時代。「ヘウレーカ」で描かれているのは、第2次ポエニ戦役時代に、シラクサ市がローマからカルタゴに寝返ったときのローマ軍による、シラクサ再征服の攻防ですが、本作品は、一般にこのような英雄時代にふさわしいような明るいものではありません。登場する人物の中で特別な人間は、ハンニバルとアルキメデスだけで、主人公ダミッポスは能力は高いが、まぁ、普通の青年の範囲。
 アルキメデス発明の兵器がローマ軍を苦しめはするが、主人公は、結局恋人もアルキメデスも救えずに終わる。一件、歴史という大きな流れの中で翻弄される個人を描いた作品のように思えてしまうかもしれませんが、本作品は決して、「個人の可能性」を否定ているものではありません。彼の行為は、結果的とはいえ、戦勝軍隊による無用な敗戦市民の殺害を防ぐ一因にはなっている筈です。少なくとも敵方のローマの司令官には評価されていることは間違いありません。
 彼が恋人とアルキメデスを救えなかったことのみに注目し、自分の可能性を否定して、腐ってしまうかどうかは、本人次第でしょう。主人公が、いつかそのことに気が付いて、前向きに生きていって欲しいと思います。
 ラストの主人公は、どうみても人生に俯いてしまっているため、読後感はかならずしもよくはないかも知れませんが、「希望はある」、それをどうみるかは本人次第である、とい風に考えたいと思います。  
このレビューは参考になりましたか?
41 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:コミック
岩明氏はアフタヌーンで「寄生獣」を描いた名家。
絵がなんとよいですね。
今回の作品は紀元前のシチリアを舞台に
ローマから離反しようとするシラクサとローマ軍の戦いを
背景に主人公たちの人間模様が織り成されます。
アルキメデスも登場し知的な雰囲気も。
主人公はスパルタ人、世の中を覚めた眼で見ていますが、
勇気ある青年です。
ラストは少し悲しい。
でも歴史の無常観を味わうには
この作品をぜひ。
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最近のカスタマーレビュー
良かったです。
 寄生獣、七夕の国と続いて、初期の作品群骨の音。そしてこのヘウレーカ。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: Ryo
まさにヘウレーカ
さすが岩明 均ですね、面白かったです。

あの七、三に構えたスタイル、変わりませんね\(◎o◎)/!... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 月光仮面
映画みたい
恋人の表情の移り変わりとかいいな、と思いました。そのまま映画の絵コンテに使えるのではないか、なんて思ってしまうのですが。
投稿日: 19か月前 投稿者: はるぞう
全体的に現代を象徴してます
岩明均先生と言えば「寄生獣」「ヒストリエ」等の作品。しかし、僕が印象に残ったのは、この「ヘウレーカ」です。元々は本屋をぶらついてた時に... 続きを読む
投稿日: 2006/7/17 投稿者: Double Eagle
歴史は残酷なだけで終わるのか
『寄生獣』や『七夕の国』で作者が描いていた「この絶望的な世の中で、ちっぽけな力を与えられた人間が必死にもがくことの意義」が否定されてしまった。... 続きを読む
投稿日: 2004/5/2 投稿者: bamboohouse
狙い過ぎ
寄生獣には衝撃をうけました。
七夕の国もそれなりに衝撃をうけました。
でもヘウレーカで失望しました。... 続きを読む
投稿日: 2003/3/15 投稿者: 貫一
独自の厭世観がマッチ
いつもながら、淡々と突き放した書き振りです。
「生きることがイヤで仕方ない」といった風情の... 続きを読む
投稿日: 2003/2/21 投稿者: minami19
久々に圧倒されてしまった~!
その着眼点と構成力に圧倒されてしまった~!
まず凄く良かった着眼点。ヘウレーカは、失われたアルキメデスの偉業を... 続きを読む
投稿日: 2003/1/27 投稿者: りんどう
淡白な作品
 ̄"£ä\é¡...¨-1a'ä&e... 続きを読む
投稿日: 2002/12/24 投稿者: "4704"
どことなく魅力がある
私の大好きな「寄生獣」を描いた作者の最新作。

今度は古代ローマが舞台だが、... 続きを読む

投稿日: 2002/12/23 投稿者: D.IKUSHIMA
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