社会の弱い立場で苦しむ人々へのインタビューから、現在のロシアには軍隊の規律崩壊、新興財閥の専横、司法の腐敗など、様々な問題が蔓延していることを明らかにする。チェチェン戦争やモスクワ劇場占拠事件で肉親を失った被害者が、いかに情報から遮断され、冷たい仕打ちを受けたかも生々しく描く。著者は、それらの元凶がプーチン大統領にあると指摘する。
著者は「人権よりも国家イデオロギー」「対話よりも絶対服従」が今のロシアの現実だと主張する。本書はこうしたプーチン主義を白日の下にさらすと同時に、プーチン体制に沈黙したままのロシア社会にも苦言を呈している。
(日経ビジネス 2005/08/22 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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