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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人間に恋してしまいそうな本!,
By イソップ (http://blogs.yahoo.co.jp/isop18) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: プーカと最後の大王(ハイ・キング)―時間のない国で〈2〉 (創元ブックランド) (単行本)
アイルランドの神話を巧みに取り入れながら、
叙情性豊かに描かれた児童文学の傑作! 時間と空間を自由に往き来して人間の正体を明かす。 それは難しい理屈や哲学ではなく平易な言葉で、 二男二女の子と両親が暮らすリディ家の物語。 この作品を書いたケイト・トンプソンは、 イギリス生まれで現在はアイルランドに暮らし、 2005年に出版された「時間のない国で」では、 ガーディアン賞とウイットブレッド賞児童書部門、 ビスト最優秀児童図書賞を受賞してしまいます。 そして昨年発表された「プーカと最後の大王」は、 その「時間のない国で」の続編となっているのですが、 前作を知らなくても楽しく読めるようになっています。 まずはプロローグで過去に何があったかを知らせ、 その時点で詳しいことがわかっていなくても、 登場人物と一緒に解き明かしていく楽しさがある。 少しずつ明かされる壮大な時間の流れがまた面白くて、 おもわず次々に先を読みたくなってくるのです。 所々に挿入された絵もイマジネーションを助けます。 どこにでもある欠点だらけの家族のなかで、 次女のジェニーは特別変わった子として描かれます。 学校へ行くのがイヤで時間なんて気にしないし、 毎日はだしで野山を駆け回っているのが大好きなのです。 だけどその野山にある古い遺跡には幽霊がいて、 ある大切なものを守り続けているのですが・・・・ 膨大な時の流れに忘れ去られそうな秘密があって、 人間を喰う恐ろしい怪物プーカと最後の大王と、 そして今目覚めたジェニーの闘い知恵比べが始まる。 母親が子どもたちに語って聞かせるような、 平易な言葉と言い回しで物語は進んでいきます。 ジェニーの家族は珍しい音楽一家ではあるけど、 おっちょこちょいの父親や冷静な長男の様子などは、 どこにでもあるちょっと懐かしい平凡な家族なのですが、 実はこの家族にも大きな秘密があって明かされていく。 家族が抱える秘密は遺跡の秘密と繋がっており、 最後にジェニーの目覚めと共に全体が見えるのです。 人間とは何かを知ってさらに好きにさせる本でした!
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