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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
Viva 31文字 記憶に留めておきたい濃密なる子育ての瞬間,
By プリマヴェーラ母 (イタリア) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: プーさんの鼻 (単行本)
俵氏の作品はサラダもチョコレートも読んできた15年来のファンである。作者の息子さんの一瞬の成長段階(寝返り、夜泣き、歩行、ファースト・シューズ、語彙の広がり)を詠まれた本歌集の視点の鋭さに膝を打つ。作者の優しいまなざし、愛情に共感し、微笑んだりと31文字の表現が時には濃密でありすぎる。自分の育児経験、子供が同じような成長段階時の記憶と容易にコネクトされ、時には感涙してしまう。公共の場では絶対に開いてはいけない歌集である。
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あれからもう20年。,
By
レビュー対象商品: プーさんの鼻 (単行本)
俵万智の最新歌集。「サラダ記念日」(1987年/河出書房新社)に心くすぐられる思いをしたのがもう20年近くも昔のこととなりました。俵万智と私はほぼ同い年。当時私たちが歩んだあの時代、経済は上り調子。政治の季節は先行世代で終わったものであり、天下泰平の世が続くと信じて疑うことがありませんでした。無邪気この上ないあの時代の空気を、三十一(みそひと)文字という古風で典雅なリズムに落とし込んだ彼女の歌は、和歌に対して私たちの多くが抱いていた近寄り難さや厳粛なイメージを、向こう見ずな若さで笑いのめしていたように思います。私は心ひかれる思いとともにあの歌集を幾度も読み返したものです。 次に手にした俵の歌集「チョコレート革命」(河出書房新社)が出たのは1997年。震災とサリン事件とに打ちのめされ、そしてもう脱することは永遠に叶わないのではないかというほどの不景気の只中にあるとき、俵もまた心を引き絞る恋に身をやつしているようでした。今読み返すと印象は異なるかもしれませんが、私はコンテンポラリー(同時代)な作品としてあの歌集を読んだ時に、時代精神に近似した痛ましさを感じないではいられませんでした。 そして「プーさんの鼻」です。息子が赤子から幼児へと成長する過程を丹念に綴った歌を中心とし、結婚したばかりの弟や、孫を抱く両親、そして息子の「いるけど いない」父親である男性との関係を刻んだ三百四十四首が収められています。 子への慈しみや、男への解きほぐし難い思い。人生というのは一筋縄ではいかないものです。その清濁をあわせ呑む心模様が、この歌集で静かに40歳のシングルマザーの手によって綴られているのです。私はそこに、俵万智の(成長というのがおこがましければ)確かな歩みを見た思いがします。 ゆっくり、じっくり味わうに値する一冊でした。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心のスナップ写真,
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レビュー対象商品: プーさんの鼻 (単行本)
読んでいるうちに懐かしすぎて胸がいっぱいになり涙が出てきました。赤ん坊と過ごしていた時の、毎日の驚きや感動が鮮やかに蘇ってきました。つい数年前のことなのにすっかり忘れていました。昔「サラダ記念日」を読んだときは、うまいなぁと感心しただけでしたが、この本には感謝したいぐらいです。大切な思い出を形に残してくれてありがとうと。これからも、子育ての思い出を素敵な言葉で残してくれることを期待しています。
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