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図鑑として各年代のユニフォームを見るのも懐かしく楽しいが、ユニフォームがいかに監督やチームの成績、時代背景や流行、親会社の意図、微妙な人間関係、当然だが素材の変化などと深く関わっていたかが丁寧にコメントされており、見るだけでなく読ませる本に仕上がっている。タイトルに「物語」をつけたのも頷ける。
舞台裏の様子があとがきにあり、苦労のほどが偲ばれる。そして「プロ野球をどう楽しむか」に対するデザインと歴史からのアプローチの提案には私も賛同したい。まえがきにある「ビジュアルをモチーフにプロ野球を歴史から俯瞰する」の言葉と同様に著者のスピリットと言えよう。その意味で本書を単なる図鑑と見なすのはもったいない。見て楽しく、読んでおもしろく、そしてプロ野球再考のよい手引きにもなると思うのである。