時代モノや刑事モノなどどちらかと言うとハードな役柄が多いラッセル・クロウ主演のプロヴァンスの
ぶどう園を舞台にした軽快なヒューマンドラマ。監督は名匠リドリー・スコット。
リドリー・スコットといえば『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』そして『グラディエーター』と、
こちらもハードな作風を連想するのだが、この映画はそういったイメージを破るような軽いノリの肩の力を
抜いて楽しめる映画。
ラッセル・クロウがこんなにイキイキと演じている役を見るのは初めてと思えるほど役柄にマッチしている。
今まで彼が演じたハードな役柄がそっくりそのままマックスと言う敏腕トレーダーに反映されているようだ。
他にもヒロインを演じるマリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ』)や主人公マックスの少年時代を
演じるフレディ・ハイモア(『チャーリーとチョコレート工場』)と叔父さん役のアルバート・フィニー
(『ビッグ・フィッシュ』のお父さん)がイイ味を出している。
南仏プロヴァンスのシーンが自然光をたっぷりと取り込み眩しいくらいのシーンが続くのに対して、
都会を象徴するロンドンのシーンはブルーがかっていて暗いトーンにしていたのが印象的だった。
日頃から時間に追われている都会人が、田舎のゆったりとした生活・時間軸に触れるにつれ、自分自身を
回復していく。とかく都会に住んでいると、物事の考え方が複雑になりがちだが、シンプルに生きてみたら・・・と
提案されているように感じた。
うーん、ダイアン・レインの『トスカーナの休日』も良かったがこちらもかなり良い。
私の行ってみたい場所にプロヴァンスも名乗りを上げたのは言うまでもない(笑)
あ、この映画、サントラもオススメ。
特にハリー・ニルソン(マライア・キャリーがカバーした「Without You」で有名)の使い方がにくい!
【DreamTower】