この本の特徴は、なんといっても図の美しさにある。原著は、2005年のドイツで出版された最も美しい本5冊の内に選ばれた。出版社のホームページで、サンプルを一見することをお勧めする。これまでに出版されてきた他の解剖アトラスの図は局所的なものばかりで、今示されている部分の図と、その前後の図が示している部分との位置的な関係や取り去られた器官が何であったのかということがわかりにくいものがほとんどであった。このような本では、たとえば筋の位置関係や血管、神経の配置を体系的に理解するのに苦労する。しかしこの第1巻では、すばらしい絵で前面、後面、側面のそれぞれにおいて、体表から深部まで、まさに筋を1枚ずつめくっていくような構成で順を追って図が示されており、運動器系の体系的な学習には最適である。機能的な解説もしっかりとしており、医師を志す学生だけでなく、臨床医、さらにはコメディカルの学生、専門家にとってもかなりお勧めの1冊である。