NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』シリーズの第4作。NHKの秀逸なドキュメンタリはアーカイブとして極めて魅力的だ。まずTVでやっているモノはDVDに録画して観ればいいじゃないか、と思っている人もいるかもしれない。断言するがそれは違う。多くの情報量(この作品もSMAPのCDをデザインした話という未放送のアーカイブがある)と整理整頓されたチャプタを持つこういったアーカイブになったDVDは単なる録画とは違った価値がある、と僕は思う。
佐藤可士和の語る言葉、自身の歴史、挫折と転機いずれも実に説得力があるのだが、それ以上に彼を囲繞する最高速のMACに最大サイズのディスプレイ。その上で展開するアドビ・イラストレータの仕掛かりのデザイン。自宅のル・コルビュジエのソファの近くに、何気なく置かれたフェンダのエレキ・ギター。こういう構成物にまず眼がいく。そして、これらの中からモノを生み出す試行錯誤の真剣さに感じ入る。
この仕事に対する試行錯誤の真剣さは仕事自体が楽しくすばらしいということでもある。ここまでの真剣さで毎日を生きている。そこが素晴らしい。作り出されたモノよりも、創り出す過程の真摯さに打たれる。・・・まあ、住吉美紀が好き、というのも関係あるかな。