この本には、著者の過去10年間のコンサルティング経験から生まれたプロフェッショナル・サービス・ファームに関する運営のノウハウが詰まっている。日本においては、医者や弁護士、会計士、経営コンサルタントなどごく限られた業種においてのみプロフェッショナル・サービスという概念は存在しているが、アメリカでは古くから大規模弁護士事務所や経営コンサルティング・ファームが存在し、その範囲は、会計事務所、アクチュアリー、建築家、コンサルタント、エグゼクティブ・サーチファーム、人材紹介業、法律家、PRファーム、広告会社、エンジニアリング、資産運用機関、投資銀行、不動産業などと多岐にわたっている。
著者は、そのようなファームの経営を確かなものとするためには、2つの資産管理(スキル・才能・知識・能力の在庫、クライアントとの関係・クライアントの評価における強み)を賢く管理することが必要だと主張する。そしてそれを実現するための詳細な資産管理アプローチ手法やマネージメントプロセス等も紹介されている。特にプロフェッショナル・サービス提供型組織への改革に興味のある人にはおすすめしたい本だ。(増渕正明)
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この本はプロフェッショナルな「サービス」(医者、弁護士、広告マン、コンサルタント・・・)をその職業とする人すべてにとって玉のような言葉と方法論がちりばめられています。
もちろん、著者がアメリカのビジネススタイルを念頭において記述されているため、日本のビジネスに合わせるためには、我々は頭を切り替える必要があります。しかし、基本的な部分で「サービス」を独立したビジネスとしてとらえるフレームワークについては、十分応用可能なコンセプトが提示されています。
少なくとも、「サービス」というビジネスを(マネジメントの面から)これだけ分析し、戦略・戦術面について詳細・体系的に言及されているものは、日本語になっているものでは、いままで見たことがありません。
上記のような職業にかかわる方は、一読の価値があると思います。
日本語訳は拙く、誤訳もあって読みづらい(明らかに英語の意味がわからない人が翻訳している部分もある)。英語の原著を購入して読んだところ、意味不明だった部分が明快に書かれていることに感激した。英語での読書が苦にならない人には、原著をお薦めする。
しかしながら、この本の内容はあくまでプロフェッショナルファームが如何にして運営されているかという、ファームの経営の視点から書かれているので、プロフェッショナルファームで生き残るためのtipsとか、もうちょっとやわらかい内容を求めている向きにはマッチしない内容かもしれません。ボリュームもあるのでぜんぶ読むのは結構大変です。
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