ジェニーン氏は「本を読む時は、初めから終わりへと読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする」と説く。同氏はITTで、どんな状況でも収益を年に10~15%増やすことを目標とし、実現した。現実的な目的を定めることで、そのゴールに行き着くためにすべきことがはっきりする。自分は何をやりたいのかをしっかり見定め、それをやり始めることが重要だと強調する。
ITTでは基本ポリシーの1つとして、「びっくりさせるな!(ノー・サプライズ)」と説いた。企業でびっくりさせられることとはほとんどが良くないことである。問題を発見し対処するのが早いほど解決は容易になる。手遅れにならないうちに状況に対処することが重要だ。「トップマネジメントが当然すべき仕事をしながら机の上をきれいにしておくことは不可能」「企業家精神は大きな公開会社の哲学とは相反する」など、独自の視点で興味深い。
(日経ビジネス 2004/06/07 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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53 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
別の感想,
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レビュー対象商品: プロフェッショナルマネジャー (単行本)
この本が注目されているのは、ファーストリテイリングの柳井氏が推薦しているためである。柳井氏の見方は巻末にまとめられてあるのでそれを参考にしてもらうとして、ここでは別の感想を書きたい。ぼくが驚いたのは、ジェニーン氏が彼の会社、ITTを大きくしている過程が、ジャック・ウエルチのGEと極めてよく似ているという点である。どちらも成長を重視しており、毎年の成長を確保するために、M&Aを多用している。その結果、ITTもGEもコングロマリット化し、特に金融部門が大きな利益を稼ぐようになった。また、放送会社の買収を行なおうとした点もよく似ている。GEはNBCを買収に成功したが、ITTはABCの買収に失敗した。コングロマリットの経営者には同じような思考が働くのだろうか? ただひとつの違いは、後継者育成のように思われた。ジャック・ウエルチは人材育成に力を注ぎ、入念な後継者育成プログラムを実行した。一方で、ジェニーン氏は、人材育成は個々人が努力するものと思っているのか、明確な答えはない。ジェニーン氏退任後にITTは解体されたようだが、それはコングロマリットを運営しさらに成長させられる後継者を得られなかったため、とも読めた。 また確かにジェニーン氏は経営はしたが、コングロマリットを統一するビジョン、ブランドを創生し、グループの一体感を作り出せていたのか、という点も疑問だった。その欠如もグループ解体の原因だったのかもしれない。ITTの解体の過程をたどってみれば、興味深い事実がいろいろ分かるかもしれない。 もっともジェニーン氏は、ITTが解体されても、あまり嘆かなかっただろう。彼は、企業は永続するべきだ、とは考えていなかったと思う。彼は自分が担当している間、精一杯経営を行なったことで、満足していただろう。その経営の考え方については、この本で十分述べられている。
46 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本気で経営を行おうと思う人にとっての最高の教科書,
By バルティモラ (東京都港区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: プロフェッショナルマネジャー (単行本)
いつか会社を興そうと夢を持っている人の背中をどーんと押してくれる本。緩慢に日々を過ごしているビジネスマンには、本書を読み通すのは苦痛に違いない。 しかし、本気でビジネスの頂点を目指す人間にとっては、こんなにも面白く、 かつわかりやすく、ヒント満載の本はないと思う。 自分が起業家タイプなのか、一サラリーマンとして安泰に過ごす人間なのか、 どんな人間でも、よい経営者になるチャンスがあるとこの本に書いてある。学歴なんか関係ない。 実際に血の滲むような苦労を経験した著者から生み出された言葉には、非常に説得力があり、 起業を目指す人にとって、できるだけ感性の鋭い若いうちに読んでおきたい、
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
比類ない良書!,
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レビュー対象商品: プロフェッショナルマネジャー (単行本)
経営のノウハウ集ではない。精神論でもない。自慢話、美談を綴ったものでもない。強いて言ってみれば、経営者の心のメモというか日々の 仕事のメモである。 「読みにくい」のは、話をきれいにまとめているわけではないからで 一般的に言われていることを排し、0ベースで自ら思案し、悩み、 柳井氏の教科書であるということは別にして、経営者でなくとも、 本だといえると思います。
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