NHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の100回記念スペシャル「プロに学べ!脳活用法スペシャル」(2008/10/21放送)の内容をまとめた本です。番組の要約になっていますね。「プロフェッショナル 仕事の流儀」の番組のファンであれば"買い"でしょう。これまで番組に登場したプロフェッショナル達の言葉が沢山引用されています。(太文字で印刷されているので、そこだけ拾い読みしたい時に便利です)彼らの言葉は、味わい深く、メッセージ性が高く、魂がこもっています。まさに"言霊"です。気に入る言葉が見つかることと思います。
個人的にはスシ職人・小野二郎氏の言葉は好きですね。「人より不器用だから、人よりも よく考えて、それが却って良い結果に繋がった。」(→ "不器用力"というプラスの見方)とか、「(経験ゼロのうちは)自分に合う仕事なんてない、自分が仕事に合わせないとダメ。一所懸命やれば一人前になれますよ。」という発言は、"新人"に贈りたい言葉です。
途中差し挟まれるの茂木氏の解説については意見(or 好き嫌い)が色々とあるかもしれませんが(※)、「プロの仕事の流儀を"茂木流 脳科学"の観点から分析する」という番組の雰囲気が伝わっているという意味ではOKでしょう。茂木氏が論語の一節をもじって「どんなに知識があっても、好きになれる人には及ばない。どんなに好きになれても、楽しめる人にはかなわない」と言っていますが、これはポイントを衝いていると思います。
(※)例えば「揺動散逸定理」を持ち出して説明する処は"舌足らず"な感あり。「系の外部刺激に対する反応はシステム自身の揺らぎに比例」は、この定理を導出する際の"仮定"の話であって、定理の"帰結"ではありません。また「暗黙知」と「以心伝心」を同一視する処も少し違和感あり。(ポランニーが最初に提唱した「
暗黙知(認知プロセス)」の話ではなく、野中郁次郎流「
暗黙知」を意識した発言?) (→ 以上、Wikipediaなどをご参照) またプロフェッショナル達にはhonesty以上のモノ(integrity)を感じました。