言っていることがバラバラ、目指している方向が違う
仕事をしていると、こういった状況に直面することはたびたびあるのではないでしょうか?
そして、右往左往して疲弊し、絶望感まで感じることもあるかもしれません。
本書はそういった経験をしたり、今現在話がまとまらなくて悩んでいる人のための本です。
特に管理者やある程度成果をあげてさらなるステップアップを目指す人、より大きな仕事を担当することになった人などにぴったりだと思います。逆に新人や複数の関係者間の利害、意見調整などの経験がない方には理解が難しいように思います。
書かれている内容は一見するとすぐに役に立つ処方箋ではないと思われるかもしれません。
いくつかの記述は常識的に過ぎ、いくつかの記述は非常識です。
しかし、小手先のテクニック(いわゆるファシリテーションの解説本に書かれているようなホワイトボード、フリップチャートの活用、ゲーム)を使うことよりよっぽど実践的で、効果的だと思います。本書を読んでピンと来なかった方も、一度試されることをお勧めします。
本書は相手をコントロールして自分の思い通りにことを進める手法を説いているものではありません。
話は「まとめる」のではなく、「まとまる」のです。
個々人の衆知と力を集め、同じ方向に進んでいくための変化を人々の間に起こす方法です。
つい先日も、仕事で関係者の考えが(一見)バラバラな状況に出くわしました。
しかし、自分の意図を明確にし、「話を聞く」を実践することで何とか、前に進むことができたように思います。
本書はファシリテーションの本であり、リーダーシップの本であり、マネジメントの本でもあると思います。
価値あることを成し遂げるための実践的なガイドです。