前作、「スティーヴ・マックイーン」完成直後に約2週間で完成させたというアルバムで、メンバー自身のプロデュースによるもの。トーマス・ドルビーがいないこと、比較的地味目の楽曲が多いこともあってか、ファースト作「Swoon」の感触に近いトーンを持った楽曲が多く占めている。当時リリースはされていなかったものの、「スティーヴ・マックーン」期や「ラングレー・パーク」期のライヴでもほとんどの楽曲が演奏されていたらしい。それにしても・・・これをたったの2週間で完成させたとは、にわかには信じがたい完成度。確かに地味だけど、この中では比較的派手な存在感を持ったプリファブ節炸裂!な2や珍しくパディ一人の弾き語りによる5(個人的には彼らの楽曲の中でもかなり上位に位置する名曲!)元々、「Swoon」期にリリースされたシングルで、再びこのアルバムの為に再録音された静かなバラード7(シングル・ヴァージョンはかなりアップテンポなアレンジで、ほとんど違う楽曲に生まれ変わっている)何故か、ファンの間ではかなりの人気を誇る8(かなり地味な曲ですが)、ラストに位置する、ちょっとバカラックやジム・ウェッブぽい香りが漂う感動的なピアノ・バラード10等、いつもながらこの人のソングライティング能力の高さには驚かされるばかり、ある意味、彼らのディスコグラフィー中最も地味なポジションにあるアルバムかもしれないけど、内容は超一級品。オススメ!