Javaプログラムからハードウエアは全く見えない。Write once, run anywhereのJavaの哲学からハードは隠されているためだ。一方、LinuxカーネルなどのOSのプログラムを行おうとすると、ハードウエアを強く意識したプログラムを書くことになる。また、GPGPUを使った超高速プログラムもハードウエアの動作を意識する必要がある。このため、ハードウエアの知識があると、プログラマはその活躍の場が広がる。
また本書は、ムーアの法則・アムダールの法則・デナードのスケーリング則などの有名な経験則と、これらから導けるプロセッサの将来動向も記しており、教養書としても最適である。
私個人としては、キャッシュの管理機構はソフトウエアから見えない、という記述が興味深かった。キャッシュラインを乱さないようにデータにアクセスするのが高速化の基本なのだが、ソフトウエアからキャッシュを制御できないことを認識することができた。